5月3日(日) 13時。武道館、盛り上がってますよ



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 2日目の音が今日も朝早くから鳴っています。なんとCHARAさんに至っては、10時からの「おはようリハーサル」!! スタッフ含めて昨日の疲れもなんのその! すっかり頭が冴えまくったリハーサルが続いています。
 ちなみに13時の時点で、Do As Infinityから絢香にリハーサルが交代しています。今、これを書いている目の前では、絢香がファンタスティック変則ステージを確かめるように執拗に歩き回りながら、本番さながら体を揺らして歌っています。絢香はみんなの想像通り、本当に音楽に真摯なアーティストで、他の方のリハを客席で背筋をビシッとしながらじっくり見詰めていました。昨日も終演後、いろいろなアーティストとお話をしましたが、多くの方は「客として来たかった。だって、全部見たかったから」と楽し悔しな表情で言ってくれました。そう、亀の恩返しはアーティストにとっても、超レアな音楽祝祭なのです。

 一つだけ、今日来場する方にお伝えします。
 亀の恩返し、一旦恩返しが始まると、「感謝に休みはいらねえ」とばかりに、最後の最後までいっさい休憩時間がありません。
 水分補給もグッズ補給も大切ですが、まずは開演前に「かならず」トイレを済ませてください。トイレを済ませ、自分に対して「お務めごくろうさんです!」と感謝してから、どうか恩返しミュージックをお楽しみください。

 今日も愛と優しさと強さに溢れたハウスバンドや素晴らしいシンギングアーティストと共に、春薫る武道館にてお待ち申し上げます。

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鹿野 淳(MUSICA)

亀の恩返し 初日アーティストからのコメント



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★スピッツ
草野マサムネ「まだ終わってないような感じっていうか。いつものライヴとあまりにも勝手が違うから、リハーサルの時からどんなになるんだろう?ってずっと思ってて。1日終わっただけなんだけど、まだリハの続きをしてるっていう気分です(笑)。……本当に変わったイベントで、長い間バンドマンやってるけどはじめての経験ができてよかったですね。奇抜なステージっていうのもあるけど、バンドの転換もあんまり退屈させることないような映像が入ったりして、かなり内容が濃いものになってるなって。俺らが出る出ないにかかわらず、いいイベントです」

崎山龍男「ドラマーの後ろにもお客さんが入ってるから恥ずかしいやら嬉しいやらで(笑)。最初はあちこち見てたんだけど、だんだんニヤけてきちゃって。また明日も楽しみです!」

三輪テツヤ「とにかくいろんな人が関わっているんでね。リハーサルの時から文化祭みたいな感じが、いい意味であったんだよ。亀田さんには悪いけど、無責任な立ち位置で凄く楽しませてもらいました(笑)」
◆無責任じゃないでしょう(笑)。亀田さんがプロデュースしてるイベントで、一番最初を託されたっていうのは、思いっきり責任あったでしょ。
テツヤ「まぁ物理的にバンドは俺達だけだし。亀田さんがどういうふうに表現したいかっていうのもミーティングとかでよく話してくれたから伝わってるんだよね」
マサムネ「気持ちとしては、『ハウスバンドその2』っていう感じだよね」

田村明浩「亀田さんのやりたいことを全部やっちゃおうっていう心意気がいいよね。自分達もイベントをやってるんだけど、まぁいっかっていうところが出ちゃったりするのね。まぁ、自分達のイベントはそういうところが売りだったりするんだけど(笑)。でも今日のライヴは亀田さんが、こうやろう!って言ったらみんなで一直線にそこを目指していくっていう。そう意味では凄く芯の通った強いイベントだったって思う」

崎山「明日はまたメンツが違うので楽しみですね」
マサムネ「今日で勝手がわかったので、明日はさらに楽しみたいですね」



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★秦基博
「音楽を発信する側も受け取る側も、みんなが楽しみに来てるしっていうのが凄く伝わってきて楽しかったです。みなさんに自分らしさをどう聴いてもらえるかっていうので、1曲目は弾き語りしかないかなって亀田さんと相談して。それで自分らしさが届けられるといいなと思って」
◆実は某さんとコラボレートしたわけですが(笑)。
「いやぁまさか自分があの方々の演奏で、あの方々の曲を歌える日がくるとは思ってなかったので、本当にありがたかったですね。あの曲は高校生ぐらいの時に周りのギターキッズが練習してた曲だし、嬉しいだけじゃなくそういう昔の思いもあって」
◆イベント自体、錚々たるメンバーが集まってましたが。
「あんな素晴らしいみなさんと同じステージに立てたっていうのは嬉しいと同時に自分にとっての自信になりました。ここに立てて、自分の中でいろんな感情が生まれてきたので、ここから始まりそうな気がしています、今」
◆それを踏まえて、亀田さんに恩返しをしてください。
「そうですね!」



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★KREVA
「今日やっていて一番感動したのは、亀田さんと一緒にステージを動き回っている時に、音を出していないストリングスのみなさんが残って、俺らが横を通った時にずっとずっと両手を上に掲げて手拍子を続けてくれていたこと。あーいうのって、ほんと感動しますよね。あれだけで参加してよかったーって思いました」
◆“恩返し”というこの日のための新曲を作りました。この曲はどういういきさつから?
「せっかくだから1曲やろうって亀田さんとお互いに言い合って。どっちからともなくあったほうがいいよねっていうことになったんですけど、俺がツアーとか始まっちゃったからずっとできなくてイベント直前になってできたんですよ。さすが亀田さん!っていう。亀田さんだからこそっていう新曲です」
◆ステージも凄く特別なものだったと思うんですね。武道館で数々伝説をやらかしてるKREVAですけど、これはこれで凄かったでしょ。
「いやぁこれは凄いよね。次の俺のライヴでまったく同じステージがあるっていう噂があるんですけどね白いステージが黒になって(笑)。それで亀田さんに招待状を3通ぐらい送ってね(笑)。いやぁでもすげぇよかった。俺は2日間ともレギュラーとして出るので、役割としては盛り上げ役だと思ってるんです。わっしょい系の人がこのイベントってあんまりいないじゃないですか。結果、みんな受け入れてくれたんで、凄く居場所がある感じで楽しくやれました!」
◆明日も明日用の新曲があるんでしょ?(嘘)。
「やべぇ! ダッシュで作んなきゃ!(笑)。明日も明日でガッチリやりたいと思います」



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★JUJU
「楽しかったです! 錚々たるメンバーに混ぜていただいたので、お話をお受けした時から今日のリハまで本当にガクガクだったんですけど。でもバンドの中の空気がもの凄くあったかいのと、『音って楽しいって書いて音楽っていうんだな』っていうのがバンドからも伝わってくるし、本番始まったらお客さんからも伝ってきて。本当に楽しかったです」
◆歌ってみてどうでしたか?
「いや本当に歌いやすかったです。安定感っていうかハウスバンドのスキルのせいでカラオケで歌ってるくらいの安心感があるんですよ。だから大船に乗った感じで落ち着いて歌えましたね」
◆ステージデザインは?
「まーったく! どこ見ていいかわからないですよね。どうしようかなぁと思って亀田さんのほうをチラッと見るたびに、亀田さんが満面の笑みでベースを弾いてらっしゃって、どこ見てもいいんだなぁと思って(笑)。とはいえ緊張しましたけどね」
◆このイベントに参加することで伝えられたことって何かありました?
「この間アルバムを作らせてもらった時にも思ったんですけど、本当に音楽だけでしかできないことって凄くたくさんある気がして。人と人とを繋げたりだとか。今やってる仕事って、お会いしたことのない方々に音を通じて感じて欲しいから作っているんですよね。会ったことない人がいいなって思えるのって凄いなと思って、それってたぶん音楽でしかできないことだと思うんですよね。今日、僭越ながらも出てらっしゃる方の中ではキャリアも短いですけど、微力ながらも誰かの心の中に『音楽っていいなぁ』って伝えられてたらいいなぁと思ってます」



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★平井堅
「自分の力不足を痛感しましたねぇ。音像が違う!と思って、なかなかせめぎ合いがありましたが、勉強になりましたね」
◆でも「僕の亀は元気だ」ったんですよね?
「いやぁ元気じゃなかったんですけど……いや元気でしたよ、元気……(笑)。ていうかね、亀田さんから『誰もたぶん言わないから堅ちゃんは下(ネタ)を言ってね』って言われて、そこでは『言いませんよ!』って言ってたんですけど、僕、人がいいので(笑)。全部亀田さんのためにやってるんですよ」
◆話半分で聞いておきますよ。ステージデザインはどうでした?
「凄く気持ちよかったですね。椎名さんとのコラボレーションも含め、亀田さんからの愛を凄く感じました。それぞれのアーティストの方々のテイストを考えていて。リハの時から、平井堅をカッコよく見せるっていうことをとても考えてくださって。それは感謝ですね。亀田さんは、ザ・ポジティヴっていう感じの方で、僕はザ・ネガティヴなので、どっちかっていうとマイナスとプラスみたいな感じなんですけど(笑)。僕の中でぐちぐち悩んだりしているのを、亀田さんはまず優しく見守って、たまに手を差し伸べてくれるっていう。僕の性格をよくわかってくださって凄くありがたです。今回も、コーラスのアレンジとかステージングとかで僕が悩んでるのをすぐに察知してくださるので。それを全アーティストにやってるかと思うと、亀田さんはバケモンだなって思いますね」
◆林檎さんとのコラボレーションはどうでした?
「あれは林檎さんから頂いたリクエストで。それはもう大好きなアーティストなので嬉しかったですよー。椎名林檎っていうスタイルがあって、MCもあまりやらず白衣を着るっていうコンセプトがあったので、自分もいつもの感じじゃなくてクールにやりました。自己紹介もせずに、クールな完成されたショウにするっていうのをリハーサルの時にも話していて、それをやり切りました。林檎さんはすべて見透かしてる気がして。よしよし、みたいな感じで(笑)。変な汗をかきましたねぇ。彼女はパフォーマーとして、歌唱力も含め他の追従を許さないと思うので、あぁいう方とやるっていうのは非常に贅沢な遊びですよね」



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★椎名林檎
「凄く面白かったです。すぐに終わっちゃったって感じですよね。いろいろなみなさんが出てくる“メドレー感”が楽しいですよね(笑)。私もお客で観たかった。今日出てる方々は、みんな観たかったなと思いました」
◆自分のライヴはどうでした?
「でも今日はなんかラフにステージに出てしまって……それが反省点ですね(笑)。もっと緊張感を持って出なくちゃいけなかったかもって」
◆ハウスバンドの方々は、林檎博に出てる方がもの多かったんですよね? そういうホーム感みたいなのもあったのかな?
「ありましたね。だからリラックスしちゃって」
◆亀田さんに恩返しできた感じはありましたか?
「それがねぇ、ちょっと足りなかったかなと思って。もっといい話とかしたほうがよかったのかなって。ラフ過ぎて演奏でカヴァーできてなかったなと思いました」
◆でも多くを語るより、音楽で伝えたかったんでしょ?
「それ、強かったです。そういうのが師匠にちゃんと伝わったかなぁと、物足りなかったかなぁ思ったりして。まぁ意図はそうだったんですよ」
◆平井堅さんとのコラボはどうでした?
「楽しかったぁ。堅ちゃんが面白いことおっしゃってるから(平井さん自身のライヴ時のMCを指している)、ゆるくなっちゃったっていうのもあったんですよ!」
◆平井さんとは、一緒にやったことはあったんですか?
「1回J-WAVEのイベントでやらせてもらって。あとはカラオケとかかな? 師匠を中心とした繋がりなんですよね。本当はマサムネさんともやらせていただければよかったけど(笑)。だからまたこのイベント、やってくださったらいいのに」
◆亀田さんは自分が林檎さんと始めてから世の中に認められていって、このイベントはそこから10年間の集大成だっていう話をしていたんですけど。
「へぇ! いや、そんなことおっしゃってくださって……聞けば聞くほどもうちょっとできたかなって思ってしまって。嬉しいけどリベンジしたいので、この集大成大会をまたしてくださいって師匠にお伝えください!」



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★亀田誠治
「今日ね、オープニングの映像からスピッツのステージまで、ステージの袖で見てたんですよ。その時に会場が凄く暖かい空気に包まれてるって実感したんです。今日集まってるお客さんは、いろんなアーティストのファンであるにもかかわらず、みんながスピッツの始まりを祝福してる感じがたまらなくて本当に鳥肌が立ちました。これってスピッツの力でもあると同時に音楽の力だなと思って。今日になって、『実現させて本当によかったな』と思いましたね」
◆スピッツは「ハウスバンド2だと思って出した」って話してくれましたよ。
「それは嬉しい! 今まで一緒に音源を作ってきたアーティストとの関係も一個、絆が深まった感じがするの。この領域(ライヴの領域)って永世中立国の亀田としては(笑)、侵しちゃいけない領域だと思ってたの。ライヴという場所でそれぞれのアーティストをプロデュースするっていうのは、それぞれのアーティストが自分の意志でやるもので、入ってはいけない領域だと思ってたんだけど、実際にやってみたらそうではなくて、一緒に感じる喜びがあって、お客さんっていう出口があって。ライヴ会場でひとつになれるっていう喜びがこんなに大きいものだとは想像してなかったです。今日は自分の音楽家としての人生の中で、新しい出発点を得ることができたような気がする」
◆みんな特別な気持ちで、亀田さんとのイベントだって臨んできましたよね。
「嬉しいですねぇ。僕も相当精進しないとこれと同じエネルギーは出せないっていうことがわかった。これは弱音を吐いてるんじゃなくて、それを覚悟してこれからの自分の創作活動であったり――って言っても大半はサポート業務なんだけど、改めて念には念を入れて、情には情を入れてもっともっと重ねていきたいと思いました」
◆明日があるんだから、まだ総括しちゃダメですよ。
「あはははははははははは!」
◆明日はどうですか?
「明日はまた違うアーティストですよね。僕からしたらみんな同じくらいかわいくて同じくらい大事なアーティストで。明日出演するアーティストはこの時点でいいますと、最良の処方を施してます。明日出演するアーティストと一緒に、今日みたいに『やってよかったね』って言い合える絵が見えているので、きっと大丈夫だと思います! また明日!!」

5月2日(土) 21時5分になりました。最後は、アンコール以上のアンコールでした!!



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 椎名林檎のアクトが終わった後、スペシャルハウスバンドを中心としたスペシャルプログラムが披露されました。これまたネタバレを避けるため明記しません。明日のドキュメントレポートを楽しみにしていてください。
 音が笑っている、音楽が笑っている、だから僕らも笑う。
 そんなあっという間のイベント、初日が終わろうとしています。
 最後の最後は、映像によるエンドロールです。出演アーティストのみならず、このライヴに関わったすべてのスタッフの名前が、ロールされていきます。しかもその映像の中で、1人1人に感謝の言葉を唱えていく亀田さんの姿までが映し出されています。なんという「巨大な手作りコンサート」なのだろうか。
中には、マニュピレーターとか、スタジオガイドヴォーカルが何なのかを、詳しく教えながら感謝しているメッセージまでがある。皆さん、亀田誠治とは、こういうアーティスト、いや、男なのです。だからこそ、こんなにも「音楽力」を持ったアーティストやオーディエンスが集まったのです。

 本当は、出演者が恩返しをし合ったり、音楽が客に恩返しをしたり、そういうことじゃないのかもしれない。ここで音楽が鳴ることで「ありがとう」と誰かに言い忘れていたことを思い出したり、僕らに大切なものを取り戻させる。そんな「ありがとうと言える心を取り戻す」音楽祭だったんだと思います。今日世界はささくれ立っています。
 ありがとうはただの感謝の言葉じゃない。ありがとうという気持ちになれば、人は多くを受け入れられるようになる。そんなことを音楽が、感謝の気持ちが込められたアクトが、教えてくれた1日だった。
 21時26分、1日目が終わりました。





 皆さんもご存知のことと思います。忌野清志郎さんが、他界されました。音楽で闘うことと、楽しむことは同じラインの上にあるんだということを表現し続けた、日本のロックの夜明けを照らし出した才人が、闘い続けたガンを抱え、星になりました。
 それでも音楽は鳴り止みません。

 明日も、日本武道館では、最高のバンドマンと最高のアーティストが、たった1日だけの「音楽の宝物」を振り撒きます。
 何故なら、音楽は鳴り止まないからです。

 また明日、ここで逢いましょう。

 鹿野 淳(MUSICA

5月2日(土) 亀田誠治を世に放った女王、椎名林檎


 本日最後の幕間映像、鶴田真由と西島秀俊のアクト、若木信吾の撮影によるスチール写真ストーリー「調教師」(もちろんこれも大宮エリー作の物語です)が流されました。幕間映像のラストにふさわしい「ありがとう」の総集編。平井堅の圧倒的なアクトと、その次に訪れる椎名林檎ライヴの合間にも関わらず、柔らかい表情で優しく頷きながらスクリーンを見詰めている人を多く見かける、このイベントの趣旨を映像にしたストーリーによって「亀の恩返し」はライヴのみならず、家まで持って帰れるメッセージになったことと思います。

 映像が終わりステージに目を映すと――そこには白衣を纏ったハウスバンドの姿が! ん? どこかで見たことあるなあと思ったアナタは生粋の林檎ファンでしょう。そうです、去年行われた椎名林檎の10周年記念博ライヴの時のユニフォームではありませんか!? そこでさらに気づいた方、そうです、今回のハウスバンドは亀田誠治と硬い絆で結ばれた人達ばかりです。ということは、すなわち椎名林檎さんとのコラボレートも多く、ギターの名越さんやドラムのカースケさんをはじめ、去年の林檎さんのライヴに参加したメンバーも多いのです。
 というわけで、白衣バンドが「茜色」の照明に照らされる中、妖艶なるオーラを纏い、しかしこれまた白衣を纏った椎名林檎がステージに登場した瞬間。客席からは巨大な息を呑む声と、大きな拍手が湧き上がりました。
 椎名林檎、降臨です。

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 馴染みのバンドと共に、いきなり“茜さす 帰路照らされど…”。僕の周りでも両手をぎゅっと握り締めながら、祈るように聴いているファンが多いライヴがはじまりました。
 お次は、古のスタンダードポップである“more”を打ち込みと同期させて、クールに、しかしフィジカルに演じていきます。
 さらにその後が、遂にきました、“ギブス”。亀田誠治にとってこの「究極の棺桶ソング(つまり、死んでも肌身から離したくないほど大好きな曲)」という選曲は、椎名林檎からの亀田さんへの最高の恩返しだったのだと思います。

 その“ギブス”の後奏が流れている時に、ステージに謎の影がすーっと広がり、凛とした姿勢で立ち尽くします。
 その男、白衣につき要注意――じゃなかった。よーく見ると、そこには白衣を纏い、サングラスをかけたワイルドかつインテリジェンスな佇まいの平井堅がいました。
 これは最高のメインディッシュでしょう! お次は平井堅が大好きだという“put your camera down〜閃光少女”が始まり、黄金デュエットがここに始まったのです。
 音楽家としての相思相愛が歌唱になった時、そこにメロディの花が咲き誇ります。お互いに自分のスタイルを放ちながら、認め合う者同士の視線だけが突き通す「あら、やるわね」な歌い合いが、プレシャスな瞬間を刻み続けます。
 こんなコラボレート、そんじょそこらじゃみれねーよ。最高に贅沢な「男と女の物語」がここに披露されたのです。

「本日は特別な一日になりました。私もとても多くの方と出会うことができて、楽しんでいます。残念ながら最後の一曲になってしまいましたが――(えぇぇぇぇぇx−−!という多数の声に)『笑っていいとも』みたいになってきましたが(笑)、最後まで楽しんでくださいませ」
 ――と放って最後に奏でられたのは、“丸の内サディスティック”。ピアニカ吹きながら、威風堂々の姿を見せつけ、合間に「師匠―♥!!」と華やかに甘え、そして右手を右に左に振りながら、フリフリアリーナを闊歩。そして野蛮にして美の究極を歌い込める椎名林檎。もう、言うことありません。
 あなたの存在が、最高の「生きていることへのビタミン」、つまり音楽の結晶でした。

 アルバムのレコーディングが佳境の中、師匠のために馳せ参じた歌姫、その想いは多くを語らずとも、フロアの客全員に伝わっていた。
 椎名林檎だけが知っている亀田誠治がいる。
 亀田誠治だけが知っている椎名林檎がいる。
 ため息が出るほど素敵な時だった。


@ 茜さす 帰路照らされど…
A more
B ギブス
C put your camera down~閃光少女
D 丸の内サディスティック

鹿野 淳(MUSICA

5月2日 (土) さすが、貫禄の下ネタまで披露! 圧巻のJポップダイナミズム、平井堅でございます



 絵本作家の荒井良二さんのイラストによる大宮エリー作の「グミとさちこさん」が幕間映像で流れました。ここにある「まずココロから」という名曲にふさわしい黄色と青が印象的なイラストが、武道館の宇宙を駆け抜けます。素晴らしいアートとアートは、言い訳一つしないで、お互いに気持ちよく寄り添う、そんなことをこの幕間映像とライヴが教えてくれます。

 そして。
 もう、彼がステージに上がった瞬間から、おおきなどよめきが上がりました。
 平井堅の登場です。

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 亀田誠治は僕によく「Jポップ」が大好きなんです」と話します。これはすなわち「いい歌、いい歌唱が好きだ」という話になります。
 今や、「日本のポップミュージック」というカテゴリーは完全にスタイルとして確立しましたが、それは「いい歌をいい歌唱で伝える素晴らしいヴォーカリスト」がこの10年間の中で生まれてきたからです。
 その中でもこの平井堅の登場は、「歌をじっくり聴く喜び」を、僕らの音楽室にもたらしてくれました。そんな彼こそ、亀田ワークの中の最高の結晶の一つだと思う意見に異論を挟む人はいないでしょう。そんな2人が、珍しくライヴで絡むことも、この上ないプレシャスな「亀音独占プレゼント」です。

「僕と亀田さんのお付き合いは“大きな古時計”から始まったんですけど、いろいろな曲を一緒に作ってきました。そんな亀田ワークスを今日は歌いたいと思います。武道館ボーイズ&ガールズ、元気ですか? 僕の『亀』も元気です!!!」と声を裏返してまで言いたかった一言が、実はこのイベント初の「シモトーク」となった。さすが、腰の据わったデンジャラス・ガイ、平井堅である。
 そんなMCがなかったかのごとく、1フレーズ歌っただけで、いきなり景色が再び変わった。圧倒的な「地声」の強さ、粘り、そして実はとんでもなくシャープな角度で磨かれたヴォーカリゼイション。完璧な「歌というアート」が、武道館を感極めさせている。静かに静かにな泣いている人がなんと多いことか。

「次の曲は僕の預金通帳にも影響を及ぼした――あれ、ウケなかったですね(苦笑)。この空間にふさわしくない発言でしたかね。でもそんな曲を、この亀音バンドと90’Sアレンジでおおくりしようと思います。聴いてください」
 そう、平井堅の運命を変えたといっても過言ではない、“楽園”である。たしかに彼の言う通り、「アーバン」で「ラグジュアリー」なアレンジに生まれ変わっている。はっきりって、どんなアレンジでも自分の歌にできる平井堅が、この日の新しいアレンジととことん楽しんでディープな恋愛をしている、そんなハウスバンドと堅ちゃんのセック――いやいや、つられちゃいけません、コラボレートでした。

 最後に「僕をギュッと!」と愛らしく歌い、そして歩き回り、ピョンピョン跳ねる絶頂堅ちゃんがアリーナを“POP STAR”として席巻し、颯爽と帰っていった。深夜に及ぶ過酷なレコーディングが終わった後、「まだ歌い足りない」と話して、1人カラオケに勤しむ男、平井堅。その歌への万巻の想いを、亀田誠治という翼をはためかせながら歌い上げた見事なライヴだった。

@ 瞳を閉じて
A 哀歌(エレジー)
B 思いがかさなるその前に…
C 楽園
D POP STAR

鹿野 淳(MUSICA)

5月2日 母なる音楽大地の声、JUJU



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 圧巻のKREVAショウが終わった後、ここは一旦、幕間映像はお休みで、総指揮「亀田誠治」からのご挨拶が始まりました。
 あまり多くを語らず、いや、普段はよく喋るんだ、この人は。とことん説明して、とことん気持ちを落っことして、全部がわかるまで付き合ってくれる亀田さんが、この日だけは多くを語らない。
 それが「亀の恩返し」だ。説明じゃない、感じるもの、それって何だ? 答え、「音楽」。それが亀田誠治からのアンサーである。ここでも最小限の言葉で深い感謝の気持ちを表し、そしてJUJUを紹介し、今度はガハハとぶっちゃけトークをJUJUに投げ込む。
 わかっていたよ、亀田さん。若干緊張気味だったJUJUをほぐそうと思っていたんでしょ。見事にハマりましたね。
 「亀の計らい」によって、肩がほぐれたJUJU、一曲目からあの、「母性のカタマリ」のような歌が空気を貫いて、僕らの耳からハートに届いた。

 言うまでもなくJUJUの歌は今、最も新しい旋律とサウンドとアレンジによって構成されている。2曲目は“素直になれたら”。そう、最早誰もが知っている彼女のアンセムだ。この誰もが知っている曲が、この日はハウスバンドのアレンジによって、聞き慣れた最新のヒット曲という感触から、永遠の調べへと昇華されている。一度聴いたら忘れないサビに、くっきりと「普遍性」というメダルがかけられたように聴こえてくる。

「私にとって亀田誠治さんは夢のような人で、ずっとご一緒したかった人なんですけど、夢って叶うものなですね。今日も呼んでもらえて嬉しいです。最後になりますが、初めてご一緒した曲で終わろうと思います。明日も続くんですよね? 明日は観に行きます!」とはっちゃけたいつものJUJU節のMCの後、その曲が鳴った。
 遠くから聴こえて来るのに、とても近いとこから鳴っているように感じる歌がある。JUJUの歌は、特にライヴでの彼女の歌は、まるで彼女が、いや、彼女のメッセージが自分の耳の中にあらかじめあるような響き方をする。彼女の歌を一日の終わりに聴くと、自然な感じで慰められる、と話してくれた人がいたが、その気持ちが手に取るようにわかるライヴだった。

 もっともっといろいろな歌を歌うんだろうなあ。そんな第一期の彼女のエポックになるような一夜だった。

@ I can be free
A 素直になれたら
B やさしさで溢れるように

鹿野 淳(MUSICA)

5月2日(土) 1マイク&2ターンテーブルが恩返しにやってきた! すげえぞ、KREVA!!



 秦くんで染み入った胸に、再び大宮エリー作の幕間映像「未亡人と犬」の後編が流れる。いろいろな「ありがとう」があることを優しく伝えた映像が終わった瞬間、レコードがこすれる音が激しく鳴った。

 おっと、今さっきまでハウスバンドがいたステージに、DJ SHUHOが上がっている。そして軽やかなステップ踏んで登場したのはKREVA! 武道館ではキック・ザ・カン・クルー時代から数々の伝説を描き続ける男、KREVAが、盟友と呼ぶべき亀田誠治からのエールに誘われてここに降臨だ。

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 ミドルペースのリラックスしたビート感の中、奔放な足取りで「大きく三つに分かれたステージ」を歩きラップするKREVA。
「日本で一番スペシャルな会場、日本武道館を、もっとスペシャルな場所にするぜ! 紹介しよう!」――あぁー言いたい。けど言えない。しかし、ここでみんな待望のコラボが展開されたのだ。詳しくは「明日のレポート」で(ごめんな!)

 KREVAの素晴らしいところは、自分が考えたアイディアやキメを、自分が一番喜んで楽しんで、そしてカッコいいと思っているところだ。これってちょっと見では「おかしいこと」と思うかもしれないが、そうじゃない。僕らはいつだって僕ら自身が一番のサポーターであり、自分を駆り立てることによって、いつだって「明日」が訪れる。そんなこと誰だって知っているのに、誰もが恥ずかしがって辿り着けない「俺、最高!」への道。それをKREVAはいつだってベストポジションから放ってくれる。
「今日しか聴けない歌を、もう1曲」と見事なMCでフロアにガイドしながら、さらにスペシャルなコラボが続く。「今、日本で一番幸せなのは、みなさんとぼくたちです」、ほら、KREVA、お前の笑顔が今日も最高のハピネスを生み出しているじゃないか。

 時を越えて出会った最高のコラボが終わった後も、KREVAの黄金ショウはまだまだ続く続く。
 ここでさらにとんでもないことが!
 なんとKREVAはここで、「この日のための新曲」を作って披露するというのだ。
 リリースの予定も何もないまっさらな、これからどうなるかわからない新曲、あー、ここだけは言わして欲しい。タイトルは――。

「恩返し」

 お前は凄いよ、自分だけのためじゃない、誰のためだっていつも100パーセント! しかも出し惜しみいさいゼロで、見事にいつもいつも絶え間なくやらかしている。この曲だって、サビメロ、最高じゃないか。KREVAも踊っている。亀田さんもベーシストとしては信じ難いほど踊り走り、はしゃいでいる。あー、またストリングス隊の大手を振った手拍子に誘われる!  ここはとんでもない、愛に満ちたスペシャルな音楽空間だ!!!

 最後の最後まで、切なく胸を掻き毟る曲と腹を抱えるMCを駆使して、KREVAの初日は終わった。この男、明日は明日できっと全然別のサプライズとセンチメンタルを爆笑を持って来てくれる筈だ。眠れねえなあ、明日のことを考えちゃうと!

鹿野 淳(MUSICA)

5月2日(土)秦 基博 さあ、どんどん続いてますよ!


 スピッツが終わった後、ここで大宮エリーが製作指揮した幕間映像が流れました。タイトルは「未亡人と犬」。切なくて、それでもだからこそあたたかいショートストーリーが、スクリーンいっぱいに広がりました。

 そしてお次は――。

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 1人でひょこっとステージに表れたのは、「秦 基博」です。亀田さんもその声に震えるほど惚れた「若き、蒼き、しかしすべてを知っているかのような美声」が、武道館に響きました。
「朝がくれば、僕ら旅立つ、新しい日々のはじまりへ」――春の穏やかな1日だからこそ、秦くんの強い歌はココロに響きます。

 1曲終わった後、ステージにはいつのまにか「ハウスバンド」が上がっていました。そのハウスステージに秦くんも移動し、亀田さんの横に並び、2曲目が始まりました。
 いろいろな比喩がありますが、昨日のリハからハウスバンドの音を聴いていて思うことがありました。それは「羽ばたいているなあ、気持ちと音が」ということです。
 彼らは歴戦の兵同士です。何回も失敗と成功のシャワーを浴びながら、今、ここで音を鳴らしています。強いんだよね、そういう人達の音は。わかりますよね。
 そんないろいろなことをわかった上で、それでももっともっとと自由と可能性を追い求めて鳴らす音の強さと跳躍感って、本当に凄いものなのです。そんなハウスバンドの音が今、「自由を手に入れようと蒼きココロに火を灯している」秦くんの歌とシンクロを起こしています。

「皆さんは、恩返されに来ているんですか? あら、きょとんとしてしまいましたね。いいんです、僕はいつもこうですから。そんなことにめげずに、楽しんでってください!」と元気に放ち、そして跳ねたビートの上をコロコロ歌が転がる"シンクロ“がはじまった。そう、ここで起こっているすべてはシンクロニシティなのだ。秦くんの歌に、ハウスバンドのグルーヴに、ここでは出番のないストリングスチームが体を横に振って盛り上がっています。みんな、音に集まった仲間なんだなあということがわかる、素晴らしいメンバー、そしてステージです。

「音楽を通じて、みんなと出会えたのが嬉しいです」と言って、彼の出世作となったあの曲をやろうとしたとこで、――お、何らかのトラブルが起こったようで、曲が始まりません。その代わりに始まったのが、秦くんと亀さんの「漫談」、いいね、うん、お客さんもみんな大喜びだ。
 さして時間もかからずにトラブル解消。そして“鱗(うろこ)”が始まった。
 聴いているだけでココロの鱗が剥がれていく名曲に、ストリングスと一万2千人の心模様が綺麗に張られていく。最高だ。

 凄い、このレポートを書いているのはハウスバンドと秦くんのステージの真裏なのだが、もう、見事に背中が歌っている。こんなオーラで「君に会いに行くよ」と歌われてしまうと、もうそれ自体が音楽の魔法だった。


@ 朝が来る前に
A フォーエバーソング
B シンクロ
C 新しい歌
D 鱗(うろこ)

鹿野 淳(MUSICA)

5月2日(土) 18時!! 始まっちゃいましたぁ!まずスピッツ!!



 最高の天気と春風の中、たくさんの参加者が武道館の中で集まってくれました。
 どうやら今日は夏日に近い温度らしく、武道館に入ってくるお客さんはみんな、既にホットホットホットでございます。
 館内はパンフレットを見る人、場内アナウンスを一階席でライヴスピーチするJ-WAVEで御馴染みの秀島史香さんの麗しい声に魅せられるもの、いろいろな人がいます。

 そんな中、18時。そう、亀は約束と時間を守ります。18時ちょうどに客電が消え、いや、あ、5分過ぎちゃってましたぁ!
 でも、でも、でも、はい、遂に「音楽による恩返し」が始まりました!

 まずは、荒井さんのイラストがスクリーンいっぱいに表れました。
 すると、 「うぁぁぁぁぁぁあー、かわいい!」
 掴みはオッケーです。そこに鶴田真由さんによる、開会宣言のようなナレーションが入り……「みなさん、いてくれてありがとう。今日の日は、音楽でみんなの心を震わすことができたら――」、ココロが言葉を呼び、そしてステージに明かりが灯されます。
 そこに現れたのは――。

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 スピッツでした。
 亀の恩返し、最初のアクトは、ハウスバンドではなく、スピッツだったのです。思わず参加者みんな総立ち。すなわち手拍子!
 亀田誠治プロデュースのイベントの最初に自らが登場せず、その座をスピッツに託す。これ、わかりますか? これが、日本を代表する音楽プロデューサーの真摯なる「姿勢」なのです。
 自分よりも、素晴らしきアクト。そして自分よりも素晴らしい名曲、そこに存在する音楽………素晴らしいバトンを亀田さんはスピッツに託しました。そして、そのバトンをスピッツは見事に受け継ぎ鳴らしました。1曲目は、今日の「日和」に最高にふさわしい1曲でした。

 あ、ここでお伝えしときます。
 このクイックドキュメントは、ネタバレに気を使おうと思います。ですので、2日目に関わるすべてのアクトの曲名などの詳細は控えさせてもらいますので、ご了承ください。
 そしてもう1つ。
 このレポートはなるべく早くみんなにアップしていこうと思い、僕もライヴ中にPA卓後ろでパソコン叩きながらやっています。なるべく多くのアクトの写真も掲載しようと思いますが、間に合わなかった場合は「文章だけ」、「写真だけ」で取り急ぎアップしていきます。ので、出来たら、何度かここに足を運んでください。随時いい方向に更新していきます。

「亀の恩返しにようこそ。みんなこのステージを見て、びっくりしたんじゃないかと思います。僕らもびっくりしました」と草野マサムネのMCが空間をほっこりさせる。実はスピッツはあまりこういうアリーナクラスの場所でライヴをやらない。去年、初めてさいたまスーパーアリーナでワンマンを敢行したぐらいだ。そんなスピッツが、武道館という彼らにとってはとても珍しい空間で、みんなの知っているあの曲この曲を披露している。あー、もうこの時点で僕ら音楽ファンは、たっくさんの恩返しを音楽からもらっているんだなあと、ココロから充実感がこみ上げてきた。

 最初はたおやかな曲から始まったライヴは、いつしかハイテンションのロック全快モード、しかしその一枚岩のバンドロックに、金原千恵子さんを中心に据えたストリングスチームが見事な援護をおくっている。音楽は本当に自由だなあ。
「ミュージシャンやっててよかったな」と、マサムネが最大級の賛辞をイベントにおくり、最後の曲をじっくり、そして重厚に響かせた。

 最高のファーストアクション、いや、最高の「恩返し、はじめの一歩」だった。

鹿野 淳(MUSICA)

5月2日(土) 16時15分。 リハーサル、滞りなく終わりました。さあ、いらっしゃい!!

 

朝早くからずっと続いていたリハーサル、ようやくすべてが終わりました。最後はJUJU、そしてスピッツが念入りに、そのメロディを、そのグルーヴを、その特別な空間やステージデザインを確かめるように、歌い鳴らし、さあ、これからは音響、照明、そして場内整理の皆さんが、最後の確認と微調整に余念がありません。

 リハが終わった後の林檎さんも、どこかウキウキしています。楽屋の中で食い入るようにパンフレットを読んでいる平井さんの背中は、どこかもう本番に向けてのウォーミングアップに入っているようです。

 まだ、1人もお客さんが入場していない武道館。しかし、ここにはこのイベントを、音楽を、支える多くのスタッフがいます。
 こういうイベントは総力戦です。
 それぞれが自分の役割の中で思いっきり、プロフェッショナルワークを働かせ、音楽をサポートしていきます。
 誰もがそうでしょう。「一度目」というのはドキドキしますよね。
 始まりはいつも最高にロマンティックであり、そして最高に不安に胸が高鳴ります。
 でも。いい顔しているんだよねえ、ミュージシャンが。
 それと、音が。 <
br> うん、音がずっとずっと素晴らしい表情をもってこの日ここまでの武道館を彩っていたんです。

 亀の恩返しはもう始まってます。
 皆を迎えるべく、やること全部やりました。
 だから。  さあ、一緒に楽しみましょう。どうか、ここにある素晴らしい
「音」、そして「名曲」と一緒にココロをハダカにして戯れてください。
 もうすぐ開場です。
 武道館まで来れないアナタも、どうかここで一緒に「音楽が好きだー!」というオーラでもって、繋がってください。
 出来るだけ多くのレポートをしていきます!
 出来るだけ多くのアーティストの声ももらってきます!!

鹿野 淳(MUSICA)
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