5月3日(日) “ありがとう”という新曲を、亀田と一緒に産み落とした絢香



 次のアクトが始まる前に、今度は幕間映像ではなく、亀田からのご挨拶がありました。昨日に引き続き、とても丁寧な、でもとえも短い「ありがとう」というご挨拶。今日も主役は僕じゃなくて、この人たち、そしてここにある歌なんだよ」とばかりに、すぐに次のアクトを紹介します。
「衝撃の出逢いがあって、そして一緒にレコーディングもしました。紹介します、絢香!!!」
 真ん中にあるストリングス隊の前に、絢香が立っていました。多くのお客も絢香を全身で歓迎します。

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 絢香の歌を、ライヴを聴いていると、僕は少年時代に彼女と夜遅くにこっそりと電話で話し合った日々を思い出します。甘酸っぱくて、それでも不安ばかりが頭の中を駆け巡って、だからこそ、その愛を差し出すような「僕だけの声」で話してくれる彼女の声がすべての支えになって――失礼しました、でもそういう「絶対的な声」ってあると思うんです。絢香の声は、歌は、まさにそれだと思うんです。だからなのか、真摯な気持ちで精一杯歌う絢香を、客席のみんなは唾を飲み込みながら、瞬きすらせずに愛しき眼差しで見詰めています。これもまた、最高の「音楽による愛し合い方」なのです。

「なんかこの距離感が、もの凄く緊張します」と言いながら、絢香が亀田にどんどん近づいてきます。

絢香「最初はとても怖い人だと思ってたんですけど」
亀田「なんで怖い人だと思ったの?」
絢香「「いや、偉い人はみんな怖い人だと思って」
亀田「ははははははははは!」
――始まりました、2人の漫談。
 そして2人でスタッフが帰った後も一緒にいろいろ話しながら作った曲を披露するという。
「ありがとうって気持ちにはいろいろな意味があって、そのことについて歌おうと思って作りました」
 絢香と亀田が出会ったからこそ生まれた新曲、その名は――このイベントと最高のシンクロを起こしているタイトル、“ありがとう。”だった。

 伸びやかな絢香が「ありがとう」というサビでありったけの力を使って、声を張り上げる。こんな大きな気持ちで、大きな声で「ありがとぅー!」って言われたら、どんなに毎日が美しく塗り替えられるのだろうか? そんなまっさらな新曲が、絢香によってここに披露されました。

「いやー、緊張しました。でも歌えた喜びでいっぱいです。……次の曲で最後です――ここで『えぇぇぇー!?』って声を期待していたんですけど、全然誰も言ってくれません(笑)」と話した途端に、割れんばかりの
「えぇぇぇぇぇぇぇーーーーー!!!!????」。
天真爛漫とはこの笑顔のことを言うのだという笑みを浮かべ、絢香は最後の曲に向かった。

 “三日月”。
「がんばっているからねって 強くなるからねって」
「つながっているからねって 愛してるからねって」
 1曲が世界をがらっと変えることがある。
 絢香はこの1曲で、亀の恩返しが何なのかを、彼女なりの伝え方で伝えきった。
 ありがとう。

@ おかえり
A 夢を味方に
B ありがとう。
C 三日月

鹿野 淳(MUSICA
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