5月3日(日) 10年目にして、初めて一緒にステージで愛し合いました。 Do As Infinity!


 なんとも可愛らしい、絵本作家の荒井良二さんのイラストによる「グミとさちこさん」の幕間映像が、ざわめく客席をだんだん鎮めていきます。そしてみんな透明なストーリーの住人にいつしかなってます。
「伝わらないひたむきさは、ないんだね」という少年のナレーションに続いて、ディレイがかった神秘的なギターのアルペジオが鳴らされます。

 Do As Infinityです。

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 白装束を纏った伴都美子とギターの大渡亮が、高く高く2階席よりももっと高い頂きを見詰めるかのように、天を仰いで歌い鳴らしています。
 亀田誠治がほぼすべての音源をプロデュースしているという、亀田が苦楽を共にしてきたDo As。亀田ならではの優しいけど、強く激しいサウンドが、2人っきりの共和国に音楽という華をもたらします。
 二人寄り添うように、ステージをゆっくりと動き回る伴と大渡。ギターソロの前に大渡がいそいそと移動して向かうのは――ですよね、やっぱり亀田の前です。なんだか「ありがとう、いやいや、これからもよろしくな」って音色になっている気がするのは、決して僕だけじゃなかったでしょう。

「亀田さんとはデビュー直後から、お世話になってるんです、ありがとうございます」と伴ちゃんが話すと、「今年で8年、9年の付き合いになるんですよね」と亀田さんが返す。するとすかさず大渡が「亀田さん!? 今年で10年ですよ!! 僕ら途中、中抜けしてたけど(一時期、活動休止していたが、めでたく再結成したことを指してます)、今年で10年です。ありがとうございました!! でも、でも! そんな亀田さんと一緒にライヴをやるのは、今日がはじめてです!!」と嬉しそうに話す。館内、大拍手!! そして亀田はと言えば「そうだったっけ? でも俺、花束贈呈しに行ってことあったよ」と、よくわからぬボケをかまし、それを笑う二人。
 きっとずっと、こうやって一緒にやって来たんだろうね。
 これからもそうなんだろうなあというアットホームな気持ちにさせられながら、次のバラードの調べにココロを奪われていきました。

 その後は、染みるラヴソングが多いこのイベントの中で、群を抜いて快活な8ビートを打ち鳴らし、抜けのいい高音を伴が響かせ、亀田と共に作り上げたDo As節をこれ以上ないテンションで鳴らしまくったハウスバンドとDo As Infinity。
 おかえりという声を受けながら、「早いけど、もう最後」と伴が名残惜しそうに話しながら、最後の“陽のあたる坂道”のストリングスによる透き通ったイントロが鳴り出しました。
 口すざむもの、目を閉じて思い出にふけるもの、たくさんのやり方でこのヒット曲を楽しんでます。名曲は、それぞれの人々が、それぞれの思い出をその曲の中にしまいこんでいます。だから、ヒット曲って、とてもタフなんだよね。亀田と伴と大渡が格闘した末に生まれた「坂道の先にある希望」を歌った曲で、10年目にしてはじめて一緒にステージに立った3人の思い出は、一旦、終了しました。

@ 空想旅団
A 遠くまで
B 遠雷
C 冒険者たち
D 陽のあたる坂道

鹿野 淳(MUSICA
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