5月2日(土)秦 基博 さあ、どんどん続いてますよ!


 スピッツが終わった後、ここで大宮エリーが製作指揮した幕間映像が流れました。タイトルは「未亡人と犬」。切なくて、それでもだからこそあたたかいショートストーリーが、スクリーンいっぱいに広がりました。

 そしてお次は――。

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 1人でひょこっとステージに表れたのは、「秦 基博」です。亀田さんもその声に震えるほど惚れた「若き、蒼き、しかしすべてを知っているかのような美声」が、武道館に響きました。
「朝がくれば、僕ら旅立つ、新しい日々のはじまりへ」――春の穏やかな1日だからこそ、秦くんの強い歌はココロに響きます。

 1曲終わった後、ステージにはいつのまにか「ハウスバンド」が上がっていました。そのハウスステージに秦くんも移動し、亀田さんの横に並び、2曲目が始まりました。
 いろいろな比喩がありますが、昨日のリハからハウスバンドの音を聴いていて思うことがありました。それは「羽ばたいているなあ、気持ちと音が」ということです。
 彼らは歴戦の兵同士です。何回も失敗と成功のシャワーを浴びながら、今、ここで音を鳴らしています。強いんだよね、そういう人達の音は。わかりますよね。
 そんないろいろなことをわかった上で、それでももっともっとと自由と可能性を追い求めて鳴らす音の強さと跳躍感って、本当に凄いものなのです。そんなハウスバンドの音が今、「自由を手に入れようと蒼きココロに火を灯している」秦くんの歌とシンクロを起こしています。

「皆さんは、恩返されに来ているんですか? あら、きょとんとしてしまいましたね。いいんです、僕はいつもこうですから。そんなことにめげずに、楽しんでってください!」と元気に放ち、そして跳ねたビートの上をコロコロ歌が転がる"シンクロ“がはじまった。そう、ここで起こっているすべてはシンクロニシティなのだ。秦くんの歌に、ハウスバンドのグルーヴに、ここでは出番のないストリングスチームが体を横に振って盛り上がっています。みんな、音に集まった仲間なんだなあということがわかる、素晴らしいメンバー、そしてステージです。

「音楽を通じて、みんなと出会えたのが嬉しいです」と言って、彼の出世作となったあの曲をやろうとしたとこで、――お、何らかのトラブルが起こったようで、曲が始まりません。その代わりに始まったのが、秦くんと亀さんの「漫談」、いいね、うん、お客さんもみんな大喜びだ。
 さして時間もかからずにトラブル解消。そして“鱗(うろこ)”が始まった。
 聴いているだけでココロの鱗が剥がれていく名曲に、ストリングスと一万2千人の心模様が綺麗に張られていく。最高だ。

 凄い、このレポートを書いているのはハウスバンドと秦くんのステージの真裏なのだが、もう、見事に背中が歌っている。こんなオーラで「君に会いに行くよ」と歌われてしまうと、もうそれ自体が音楽の魔法だった。


@ 朝が来る前に
A フォーエバーソング
B シンクロ
C 新しい歌
D 鱗(うろこ)

鹿野 淳(MUSICA)
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