5月2日 (土) さすが、貫禄の下ネタまで披露! 圧巻のJポップダイナミズム、平井堅でございます



 絵本作家の荒井良二さんのイラストによる大宮エリー作の「グミとさちこさん」が幕間映像で流れました。ここにある「まずココロから」という名曲にふさわしい黄色と青が印象的なイラストが、武道館の宇宙を駆け抜けます。素晴らしいアートとアートは、言い訳一つしないで、お互いに気持ちよく寄り添う、そんなことをこの幕間映像とライヴが教えてくれます。

 そして。
 もう、彼がステージに上がった瞬間から、おおきなどよめきが上がりました。
 平井堅の登場です。

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 亀田誠治は僕によく「Jポップ」が大好きなんです」と話します。これはすなわち「いい歌、いい歌唱が好きだ」という話になります。
 今や、「日本のポップミュージック」というカテゴリーは完全にスタイルとして確立しましたが、それは「いい歌をいい歌唱で伝える素晴らしいヴォーカリスト」がこの10年間の中で生まれてきたからです。
 その中でもこの平井堅の登場は、「歌をじっくり聴く喜び」を、僕らの音楽室にもたらしてくれました。そんな彼こそ、亀田ワークの中の最高の結晶の一つだと思う意見に異論を挟む人はいないでしょう。そんな2人が、珍しくライヴで絡むことも、この上ないプレシャスな「亀音独占プレゼント」です。

「僕と亀田さんのお付き合いは“大きな古時計”から始まったんですけど、いろいろな曲を一緒に作ってきました。そんな亀田ワークスを今日は歌いたいと思います。武道館ボーイズ&ガールズ、元気ですか? 僕の『亀』も元気です!!!」と声を裏返してまで言いたかった一言が、実はこのイベント初の「シモトーク」となった。さすが、腰の据わったデンジャラス・ガイ、平井堅である。
 そんなMCがなかったかのごとく、1フレーズ歌っただけで、いきなり景色が再び変わった。圧倒的な「地声」の強さ、粘り、そして実はとんでもなくシャープな角度で磨かれたヴォーカリゼイション。完璧な「歌というアート」が、武道館を感極めさせている。静かに静かにな泣いている人がなんと多いことか。

「次の曲は僕の預金通帳にも影響を及ぼした――あれ、ウケなかったですね(苦笑)。この空間にふさわしくない発言でしたかね。でもそんな曲を、この亀音バンドと90’Sアレンジでおおくりしようと思います。聴いてください」
 そう、平井堅の運命を変えたといっても過言ではない、“楽園”である。たしかに彼の言う通り、「アーバン」で「ラグジュアリー」なアレンジに生まれ変わっている。はっきりって、どんなアレンジでも自分の歌にできる平井堅が、この日の新しいアレンジととことん楽しんでディープな恋愛をしている、そんなハウスバンドと堅ちゃんのセック――いやいや、つられちゃいけません、コラボレートでした。

 最後に「僕をギュッと!」と愛らしく歌い、そして歩き回り、ピョンピョン跳ねる絶頂堅ちゃんがアリーナを“POP STAR”として席巻し、颯爽と帰っていった。深夜に及ぶ過酷なレコーディングが終わった後、「まだ歌い足りない」と話して、1人カラオケに勤しむ男、平井堅。その歌への万巻の想いを、亀田誠治という翼をはためかせながら歌い上げた見事なライヴだった。

@ 瞳を閉じて
A 哀歌(エレジー)
B 思いがかさなるその前に…
C 楽園
D POP STAR

鹿野 淳(MUSICA)

5月2日 母なる音楽大地の声、JUJU



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 圧巻のKREVAショウが終わった後、ここは一旦、幕間映像はお休みで、総指揮「亀田誠治」からのご挨拶が始まりました。
 あまり多くを語らず、いや、普段はよく喋るんだ、この人は。とことん説明して、とことん気持ちを落っことして、全部がわかるまで付き合ってくれる亀田さんが、この日だけは多くを語らない。
 それが「亀の恩返し」だ。説明じゃない、感じるもの、それって何だ? 答え、「音楽」。それが亀田誠治からのアンサーである。ここでも最小限の言葉で深い感謝の気持ちを表し、そしてJUJUを紹介し、今度はガハハとぶっちゃけトークをJUJUに投げ込む。
 わかっていたよ、亀田さん。若干緊張気味だったJUJUをほぐそうと思っていたんでしょ。見事にハマりましたね。
 「亀の計らい」によって、肩がほぐれたJUJU、一曲目からあの、「母性のカタマリ」のような歌が空気を貫いて、僕らの耳からハートに届いた。

 言うまでもなくJUJUの歌は今、最も新しい旋律とサウンドとアレンジによって構成されている。2曲目は“素直になれたら”。そう、最早誰もが知っている彼女のアンセムだ。この誰もが知っている曲が、この日はハウスバンドのアレンジによって、聞き慣れた最新のヒット曲という感触から、永遠の調べへと昇華されている。一度聴いたら忘れないサビに、くっきりと「普遍性」というメダルがかけられたように聴こえてくる。

「私にとって亀田誠治さんは夢のような人で、ずっとご一緒したかった人なんですけど、夢って叶うものなですね。今日も呼んでもらえて嬉しいです。最後になりますが、初めてご一緒した曲で終わろうと思います。明日も続くんですよね? 明日は観に行きます!」とはっちゃけたいつものJUJU節のMCの後、その曲が鳴った。
 遠くから聴こえて来るのに、とても近いとこから鳴っているように感じる歌がある。JUJUの歌は、特にライヴでの彼女の歌は、まるで彼女が、いや、彼女のメッセージが自分の耳の中にあらかじめあるような響き方をする。彼女の歌を一日の終わりに聴くと、自然な感じで慰められる、と話してくれた人がいたが、その気持ちが手に取るようにわかるライヴだった。

 もっともっといろいろな歌を歌うんだろうなあ。そんな第一期の彼女のエポックになるような一夜だった。

@ I can be free
A 素直になれたら
B やさしさで溢れるように

鹿野 淳(MUSICA)

5月2日(土) 1マイク&2ターンテーブルが恩返しにやってきた! すげえぞ、KREVA!!



 秦くんで染み入った胸に、再び大宮エリー作の幕間映像「未亡人と犬」の後編が流れる。いろいろな「ありがとう」があることを優しく伝えた映像が終わった瞬間、レコードがこすれる音が激しく鳴った。

 おっと、今さっきまでハウスバンドがいたステージに、DJ SHUHOが上がっている。そして軽やかなステップ踏んで登場したのはKREVA! 武道館ではキック・ザ・カン・クルー時代から数々の伝説を描き続ける男、KREVAが、盟友と呼ぶべき亀田誠治からのエールに誘われてここに降臨だ。

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 ミドルペースのリラックスしたビート感の中、奔放な足取りで「大きく三つに分かれたステージ」を歩きラップするKREVA。
「日本で一番スペシャルな会場、日本武道館を、もっとスペシャルな場所にするぜ! 紹介しよう!」――あぁー言いたい。けど言えない。しかし、ここでみんな待望のコラボが展開されたのだ。詳しくは「明日のレポート」で(ごめんな!)

 KREVAの素晴らしいところは、自分が考えたアイディアやキメを、自分が一番喜んで楽しんで、そしてカッコいいと思っているところだ。これってちょっと見では「おかしいこと」と思うかもしれないが、そうじゃない。僕らはいつだって僕ら自身が一番のサポーターであり、自分を駆り立てることによって、いつだって「明日」が訪れる。そんなこと誰だって知っているのに、誰もが恥ずかしがって辿り着けない「俺、最高!」への道。それをKREVAはいつだってベストポジションから放ってくれる。
「今日しか聴けない歌を、もう1曲」と見事なMCでフロアにガイドしながら、さらにスペシャルなコラボが続く。「今、日本で一番幸せなのは、みなさんとぼくたちです」、ほら、KREVA、お前の笑顔が今日も最高のハピネスを生み出しているじゃないか。

 時を越えて出会った最高のコラボが終わった後も、KREVAの黄金ショウはまだまだ続く続く。
 ここでさらにとんでもないことが!
 なんとKREVAはここで、「この日のための新曲」を作って披露するというのだ。
 リリースの予定も何もないまっさらな、これからどうなるかわからない新曲、あー、ここだけは言わして欲しい。タイトルは――。

「恩返し」

 お前は凄いよ、自分だけのためじゃない、誰のためだっていつも100パーセント! しかも出し惜しみいさいゼロで、見事にいつもいつも絶え間なくやらかしている。この曲だって、サビメロ、最高じゃないか。KREVAも踊っている。亀田さんもベーシストとしては信じ難いほど踊り走り、はしゃいでいる。あー、またストリングス隊の大手を振った手拍子に誘われる!  ここはとんでもない、愛に満ちたスペシャルな音楽空間だ!!!

 最後の最後まで、切なく胸を掻き毟る曲と腹を抱えるMCを駆使して、KREVAの初日は終わった。この男、明日は明日できっと全然別のサプライズとセンチメンタルを爆笑を持って来てくれる筈だ。眠れねえなあ、明日のことを考えちゃうと!

鹿野 淳(MUSICA)

5月2日(土)秦 基博 さあ、どんどん続いてますよ!


 スピッツが終わった後、ここで大宮エリーが製作指揮した幕間映像が流れました。タイトルは「未亡人と犬」。切なくて、それでもだからこそあたたかいショートストーリーが、スクリーンいっぱいに広がりました。

 そしてお次は――。

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 1人でひょこっとステージに表れたのは、「秦 基博」です。亀田さんもその声に震えるほど惚れた「若き、蒼き、しかしすべてを知っているかのような美声」が、武道館に響きました。
「朝がくれば、僕ら旅立つ、新しい日々のはじまりへ」――春の穏やかな1日だからこそ、秦くんの強い歌はココロに響きます。

 1曲終わった後、ステージにはいつのまにか「ハウスバンド」が上がっていました。そのハウスステージに秦くんも移動し、亀田さんの横に並び、2曲目が始まりました。
 いろいろな比喩がありますが、昨日のリハからハウスバンドの音を聴いていて思うことがありました。それは「羽ばたいているなあ、気持ちと音が」ということです。
 彼らは歴戦の兵同士です。何回も失敗と成功のシャワーを浴びながら、今、ここで音を鳴らしています。強いんだよね、そういう人達の音は。わかりますよね。
 そんないろいろなことをわかった上で、それでももっともっとと自由と可能性を追い求めて鳴らす音の強さと跳躍感って、本当に凄いものなのです。そんなハウスバンドの音が今、「自由を手に入れようと蒼きココロに火を灯している」秦くんの歌とシンクロを起こしています。

「皆さんは、恩返されに来ているんですか? あら、きょとんとしてしまいましたね。いいんです、僕はいつもこうですから。そんなことにめげずに、楽しんでってください!」と元気に放ち、そして跳ねたビートの上をコロコロ歌が転がる"シンクロ“がはじまった。そう、ここで起こっているすべてはシンクロニシティなのだ。秦くんの歌に、ハウスバンドのグルーヴに、ここでは出番のないストリングスチームが体を横に振って盛り上がっています。みんな、音に集まった仲間なんだなあということがわかる、素晴らしいメンバー、そしてステージです。

「音楽を通じて、みんなと出会えたのが嬉しいです」と言って、彼の出世作となったあの曲をやろうとしたとこで、――お、何らかのトラブルが起こったようで、曲が始まりません。その代わりに始まったのが、秦くんと亀さんの「漫談」、いいね、うん、お客さんもみんな大喜びだ。
 さして時間もかからずにトラブル解消。そして“鱗(うろこ)”が始まった。
 聴いているだけでココロの鱗が剥がれていく名曲に、ストリングスと一万2千人の心模様が綺麗に張られていく。最高だ。

 凄い、このレポートを書いているのはハウスバンドと秦くんのステージの真裏なのだが、もう、見事に背中が歌っている。こんなオーラで「君に会いに行くよ」と歌われてしまうと、もうそれ自体が音楽の魔法だった。


@ 朝が来る前に
A フォーエバーソング
B シンクロ
C 新しい歌
D 鱗(うろこ)

鹿野 淳(MUSICA)

5月2日(土) 18時!! 始まっちゃいましたぁ!まずスピッツ!!



 最高の天気と春風の中、たくさんの参加者が武道館の中で集まってくれました。
 どうやら今日は夏日に近い温度らしく、武道館に入ってくるお客さんはみんな、既にホットホットホットでございます。
 館内はパンフレットを見る人、場内アナウンスを一階席でライヴスピーチするJ-WAVEで御馴染みの秀島史香さんの麗しい声に魅せられるもの、いろいろな人がいます。

 そんな中、18時。そう、亀は約束と時間を守ります。18時ちょうどに客電が消え、いや、あ、5分過ぎちゃってましたぁ!
 でも、でも、でも、はい、遂に「音楽による恩返し」が始まりました!

 まずは、荒井さんのイラストがスクリーンいっぱいに表れました。
 すると、 「うぁぁぁぁぁぁあー、かわいい!」
 掴みはオッケーです。そこに鶴田真由さんによる、開会宣言のようなナレーションが入り……「みなさん、いてくれてありがとう。今日の日は、音楽でみんなの心を震わすことができたら――」、ココロが言葉を呼び、そしてステージに明かりが灯されます。
 そこに現れたのは――。

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 スピッツでした。
 亀の恩返し、最初のアクトは、ハウスバンドではなく、スピッツだったのです。思わず参加者みんな総立ち。すなわち手拍子!
 亀田誠治プロデュースのイベントの最初に自らが登場せず、その座をスピッツに託す。これ、わかりますか? これが、日本を代表する音楽プロデューサーの真摯なる「姿勢」なのです。
 自分よりも、素晴らしきアクト。そして自分よりも素晴らしい名曲、そこに存在する音楽………素晴らしいバトンを亀田さんはスピッツに託しました。そして、そのバトンをスピッツは見事に受け継ぎ鳴らしました。1曲目は、今日の「日和」に最高にふさわしい1曲でした。

 あ、ここでお伝えしときます。
 このクイックドキュメントは、ネタバレに気を使おうと思います。ですので、2日目に関わるすべてのアクトの曲名などの詳細は控えさせてもらいますので、ご了承ください。
 そしてもう1つ。
 このレポートはなるべく早くみんなにアップしていこうと思い、僕もライヴ中にPA卓後ろでパソコン叩きながらやっています。なるべく多くのアクトの写真も掲載しようと思いますが、間に合わなかった場合は「文章だけ」、「写真だけ」で取り急ぎアップしていきます。ので、出来たら、何度かここに足を運んでください。随時いい方向に更新していきます。

「亀の恩返しにようこそ。みんなこのステージを見て、びっくりしたんじゃないかと思います。僕らもびっくりしました」と草野マサムネのMCが空間をほっこりさせる。実はスピッツはあまりこういうアリーナクラスの場所でライヴをやらない。去年、初めてさいたまスーパーアリーナでワンマンを敢行したぐらいだ。そんなスピッツが、武道館という彼らにとってはとても珍しい空間で、みんなの知っているあの曲この曲を披露している。あー、もうこの時点で僕ら音楽ファンは、たっくさんの恩返しを音楽からもらっているんだなあと、ココロから充実感がこみ上げてきた。

 最初はたおやかな曲から始まったライヴは、いつしかハイテンションのロック全快モード、しかしその一枚岩のバンドロックに、金原千恵子さんを中心に据えたストリングスチームが見事な援護をおくっている。音楽は本当に自由だなあ。
「ミュージシャンやっててよかったな」と、マサムネが最大級の賛辞をイベントにおくり、最後の曲をじっくり、そして重厚に響かせた。

 最高のファーストアクション、いや、最高の「恩返し、はじめの一歩」だった。

鹿野 淳(MUSICA)

5月2日(土) 16時15分。 リハーサル、滞りなく終わりました。さあ、いらっしゃい!!

 

朝早くからずっと続いていたリハーサル、ようやくすべてが終わりました。最後はJUJU、そしてスピッツが念入りに、そのメロディを、そのグルーヴを、その特別な空間やステージデザインを確かめるように、歌い鳴らし、さあ、これからは音響、照明、そして場内整理の皆さんが、最後の確認と微調整に余念がありません。

 リハが終わった後の林檎さんも、どこかウキウキしています。楽屋の中で食い入るようにパンフレットを読んでいる平井さんの背中は、どこかもう本番に向けてのウォーミングアップに入っているようです。

 まだ、1人もお客さんが入場していない武道館。しかし、ここにはこのイベントを、音楽を、支える多くのスタッフがいます。
 こういうイベントは総力戦です。
 それぞれが自分の役割の中で思いっきり、プロフェッショナルワークを働かせ、音楽をサポートしていきます。
 誰もがそうでしょう。「一度目」というのはドキドキしますよね。
 始まりはいつも最高にロマンティックであり、そして最高に不安に胸が高鳴ります。
 でも。いい顔しているんだよねえ、ミュージシャンが。
 それと、音が。 <
br> うん、音がずっとずっと素晴らしい表情をもってこの日ここまでの武道館を彩っていたんです。

 亀の恩返しはもう始まってます。
 皆を迎えるべく、やること全部やりました。
 だから。  さあ、一緒に楽しみましょう。どうか、ここにある素晴らしい
「音」、そして「名曲」と一緒にココロをハダカにして戯れてください。
 もうすぐ開場です。
 武道館まで来れないアナタも、どうかここで一緒に「音楽が好きだー!」というオーラでもって、繋がってください。
 出来るだけ多くのレポートをしていきます!
 出来るだけ多くのアーティストの声ももらってきます!!

鹿野 淳(MUSICA)

5月2日15時 皆さん、九段下は、素晴らしい恩返し日和でございます!




 快晴の中、めでたく初日を迎えることができました!
 日本武道館の周りには、既に多くの参加者が訪れながら、ちょっとだけ漏れてくるリハーサルの音に耳を傾けたり、燦々輝く陽光を浴びながら、今か今かと開幕を待ちわびているようです。

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 かたや武道館の中では、朝早くからハウスバンドのメンバー、そして素晴らしきシンギングアーティストの皆さんが音を、そして歌を鳴らしています。何しろこの2日間のためだけに組まれた特別なメニューの数々です。さざ、リハーサルはギリギリまでテンパッたものになるかと思ったのですが――あらら、どうにもみんな楽しそうに、音を楽しみながら名曲を響かせています。シンギングアーティストの皆さんも本番さながらのパフォーマンスを披露し、平井堅さんなどは、ステージの感触を楽しむように走り回ったり、最後にはジャンプ一発キメこんでいたりしています。

 現在14時54分、椎名林檎さんが、凛とした姿勢で歌っています。あー、面白いなあ。バンドがみんな同じとはいえ、そのアーティストにうよって肌を触る音の感覚が全然違うんですよね。これはもう、音を楽しむ目が回ること請け合いです。

 さて、もうすぐ「物販」が始まります。
 Tシャツもあれば、亀繋がりの「亀の子たわし」や「亀田製菓」のお菓子など、シャレグッズが集まっていますが、それと共にお薦めなのがこれ!

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 そう、パンフレットです。
 パンフレットと言っても、そんじょそこらのパンフとは全然違いまっせ!
 この中には、ライヴ中に流される「幕間映像物語」が「本」になっているのです。
 写真集、絵本、そして物語、いろいろな楽しみ方が出来る一冊です。
 もちろん、亀田さんの想いがすべて語られたロングインタヴューも、参加アーティストのイベントにかける想い、亀田さんに注ぐ愛、そして音楽へのメッセージ! いろいろなものが綴られています。
 豪華布張り、完全保存仕様でなんと1000円!!
 音楽ラヴァーズよ、とっとと持って行きやがれ!

鹿野 淳(MUSICA

5月1日20時 幕間映像チェックに余念ないっす!



 無事にバンドリハーサルが終了しました。
 ハウスバンドの皆さんは明日も朝の10時頃から、念入りなリハーサルが行われます。
 もちろん明後日もです。
 大変です、早く帰って美味いもの喰って、風呂につかって寝なければ!
 というわけで、バンドの皆さんは、問題なしの充実のリハーサルだったことを踏まえて、すぐに解散しました。
 いよいよ明日、本番です。

 ですが、何もすべてのリハが終わったわけではありません。
「亀の恩返し」、もうひとつ大きなメッセージであり、仕掛けがあります。
「幕間映像」、つまりそれぞれのアーティストのライヴの合間に流される映像のことです。
 これはクリエイティヴ・ディレクターである大宮エリーがカメラマンの藤井保さんと若木信吾くん、そして絵本作家の荒井良二と共に物語を映像で展開させていくものです。
 亀田さんがこのイベントに、そして「亀の恩返し」というタイトルに込めた想いを、映像でもみんなに楽しんでもらおうという、このイベントならではの仕掛け。今回の音楽祝祭の空気を支配するといっても差し支えない大切な映像です。
 よって、20時より大宮エリーちゃんも参加しての念入りな打ち合わせが始まりました。
 大きなスクリーンに、鮮やかな映像が映り、想いの深いナレーションが武道館に響き渡ります。

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 ほら、面白いでしょ? 武道館に犬の何ともいえない表情が大写しになるなんて、そうそうないでしょ?
 そんな映像の終わりと、同時に始まる次のライヴの「間」。その何秒とかリズム感まで細かく詰めながら、それでもこのほっこりした映像を見ながらの作業なので、目尻が下がりっぱなしというか、なんか布団の中でみんなでなごんでいるかのようにリハが進んでいきます。
 きっと当日、この映像になごむのは「アナタ」ですよ。

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 映像時のステージの明るさとか、客電の付け方とか、いろいろな調整をし、映像リハも無事に終わりました。

 調整に余念のないスタッフ。お弁当のご飯が「玄米だ!」と喜びながら、しこたま食べる者(僕です)、いろいろなスタッフが明日までに完璧なステージを作ろうと、一生懸命です。
 そして、アリーナには、パイプ椅子が並べ始めました。……そうなんです、あまりにもアリーナステージのデザインが斬新なので、アリーナのお客さん用の椅子のセッティングが、リハが終わるまで出来なかったのです。

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 いよいよ明日から、亀の恩返しが始まります。
 音楽によってすべてを得たといってはばからない亀田誠治が、だからこそ音楽で感謝を響かせたいという気持ちから始まったイベントが、遂に明日、開幕します。
 別に恩返しだからといって、恩着せがましいことはひとっつもありません。ここにあるのは、石につまづいた人に「大丈夫?」と声をかけ、そして「どうも、大丈夫です」と苦笑いしながら優しく受け答えるようなものかもしれません。もしくは、耳が痒い時に、最適な音楽を鳴らしてくれた音楽自身に「お、あんがとさん」と言うような、いたって日常的な「助かった」とか「嬉しい」とかの気持ちを名曲によって確認する機会なのかもしれないです。
 でも「ありがとう」っていいじゃないですか。「おはよう」「おやすみ」「ありがとう」――言われて哀しい想いをする人がいない言葉って、人間が本当に求めて生み出した「本能のメッセージ」だと思うんです。音楽もそう。素晴らしい音楽はいつだって、僕らの本能をくすぐったり掻き毟ったりしながら、響きをメッセージとしてココロに溶け込ませます。そんな音楽と、まん丸な武道館という空間で一緒にじゃれ合うイベントが明日から2日間、始まります。


 拝啓、今こそ時代に音楽が恩返しいたします。
 亀の恩返し、はじまります。
 また明日。武道館で、そして、ここで。


 鹿野 淳(MUSICA
2009-05-02 02:22 | その他

5月1日19時、リハーサルが始まりました!

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リハに励む亀さん

 今日はハウスバンドの皆さんが集まって、本番さながらのリハーサルを武道館で行う日です。夕刻前から皆さん集まり、楽屋で膝を抱えるように仲良く談笑しています。そうです、ハウスバンドはこのイベントのために結成されたバンドではありますが、即興バンドではけしてないのです。
 何故ならばハウスバンドの皆さんは、亀田さんが長年レコーディングの現場で名作と格闘してきた仲間としての音楽家であり、Bank Bandとして共にライヴアレンジをおこなってきた勇士たちだからです。

 楽屋エリアを歩きまわっている亀田さんを発見しました。 「遂に来ちゃいましたよー、この日が。ほら、プロ野球選手とかがよく言うじゃない?『楽しんでやってます』って。あれ、なんかわかる気がします、今日(笑)。ここ(武道館)に入ってから、ずっと楽しくて仕方がないんですよ。いいイベントになりそうだって、自分が一番思っちゃってるかもしれない!」
 そうそう、亀ちゃん、それが最高です。
 まだネタバレを避けたいので、あまり詳細には触れませんが、今回のステージデザインは、日本武道館のレイアウトとして本当に画期的なものなのです。シンプルに言えば、「普通にステージがあった場所にステージがなく、あんな場所やこんな場所にステージがある!?」んです。
 そして、空間のいたるところに「大きなスクリーン」が飾られているのです。
 そうです、亀の恩返しは、みんながよく知っているアーティストが、これまたよく知っている名曲を奏で歌うイベントです。しかし。みんながよく知っているヴァージョンではなく、このイベントのための魔法のような特別なアレンジや音、そして「音楽空間」が広がっているのです。

 それを2日から最高のものにするためのリハーサルがこの日の作業。
 それぞれのメンバーが「亀音」を作っています。あまりにもステージデザインが変則的かつラジカルなものなので、この日のリハーサルの「焦点」は、モニターからちゃんと自分の音やバンドの音が聴こえてくるのか?」です。
 19時、遂にハウスバンドのリハーサルが始まりました。
 ヴォーカリストは? ん?絢香の歌だけど、そこに絢香はいません。
 ステージにいるのは「ガイドヴォーカル」。
 つまり、替わりの方が歌を歌いながら、それに合わせてハウスバンドがリハーサルを行っているのです。
 まず1曲目をやった後、みんな、みーんな同じ一言がついて出ました。 「(モニターが)聴こえづらい」
 さあ、ここからがリハーサルの真骨頂です。ステージ周りのスタッフが自分の居場所でみんなアタマを働かせ、音周りのアレンジが進んでいきます。
 いろいろなアーティストの曲が進んでいきます。
 さすが、歴戦の兵ども! 
 見事なまでにシャキーン!とシャープなサウンドが、お客がいないフロアに響き渡ります。これは贅沢だなぁ、おい武道館!!

 その後1時間、みっちりとリハーサルが続きました。さして大きな問題も起こらず、演奏中は真摯なる表情で楽器と対峙し、そして合間には「音楽の無邪気なこども」に豹変するハウスバンドのリハーサルが滞りなく終わった瞬間――――。
「気分いいわー! ほんと気分いい!! 一生の運とか使っちゃってる気がする!」と、リハを終えた亀田さんがPAブースに来て、汗を拭きながら話しました。
 その時、20時。まだまだリハーサルは続きます。


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ポーズをとる亀さん


鹿野 淳(MUSICA

2009-05-02 00:00 | その他
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