5月3日 出演者コメント集



★スピッツ
田村明浩「凄かったですね。自分達が主催する側だったらこんなことできないですからね。こんなの仕切れないですもん。亀田さんがいなければ存在しないイベントですよね。昨日も思ったんだけど、亀田さんがやりたいことに真っ直ぐ向かってる――亀田さんって元々音楽に真っ直ぐ向かってる人なんで、その力にみんなも引っ張られていったイベントだったなって、終わってみて思います」
◆昨日と違う印象を持ったことってある?
ア山龍男「まぁいろいろありますけどね。大変なところもあるけど、楽しいところもあったので」
◆ツインドラムなんて普通あの距離感でやらないよね!
ア山「そうそう。ニヤニヤしっぱなしですよね」
三輪テツヤ「俺も昨日と同じで第三者的な立場でじっくりいろんなことができたんで楽しめました。それはあんまり味わえないことなんで、ロックフェスとかでもないしね」
草野マサムネ「何よりこのステージセットを2日間で壊しちゃうのがもったいないなって(笑)。さっきもステージ立ちながらセットが愛おしく思えてきちゃって、もったいないなって感じました。こんな楽しいイベント、なかなか経験できることじゃないので凄いよかったと思います。想像してたよりも新鮮で楽しいイベントでしたね。今日は、『絢香、歌上手いなぁ!』っていうのが凄くあって、聴けてよかった(笑)」
三輪「(スぺシャルセッションで)見つめ合っちゃってたよね! でもマサムネが先に目逸らしちゃってたよね!」
草野「はははははははは、恥ずかしくて」
三輪「僕らって最近どのイベントに出ても年齢が上のほうなんだけど、このイベントは亀田さんとかがいるから、凄い初心に戻るっていうかさ」
草野「スガくんも上だよ!」
◆昨日亀田さんが、「いつもはレコーディングだけやってる人とこうやって一緒にライヴできて絆が深められて凄く嬉しい」って話していて。これからも亀田さんとのコラボレイトは続くと思うんですけど、どうですか?
草野「大変なイベントだったから、そりゃ絆は深まるでしょう」
田村「ま、亀田さんにはすぐ切り替えてもらって俺らのレコーディングのこと考えてもらわないとね。もう今日にでも話し合いたいくらいなんだけど」
◆あはははは。
草野「亀田さんとは俺らが若い頃にプロデューサーに求めてたものとは違って、一緒に成長してる気持ちがあるというか。俺は甘えん坊だから、これからも甘えながら成長していけたらいいなって思います。40、50過ぎてもね」

chara2.jpg

★Chara
「あっとういう間におわっちゃった〜。最初は音に慣れるまで耳がねぇ」
◆不思議にして、難しいステージだったですか。
「なんかねぇ。使い方が贅沢じゃないですか? どこが正面かがわかりにくくって。でもやっぱ武道館はこうやって使ったほうがいいね」
◆どこみて歌ってました?
「いろんなとこ……ふふふ。でも結構、亀田さん見てたかな。亀田さんが好きだから出てるわけだし。イベントっていっても、ミュージシャンの人もみんな凄く知ってる人だし。やっぱり亀の恩返しっていうことで集まってるから、亀田さんがいるかいないかで全然違っちゃうよね。亀田さんって一流のサウンドプロデューサーなんだけど、一流のベーシスト、ミュージシャンとしても先輩なわけで。Charaより上の世代の人って年功序列でピシッとしてるんだけど(笑)、亀田さんはそういうのを知ってるのに凄い優しい。音楽の中では自由だって凄くいつも思ってるけど、亀田さんの中でもそういうものをなくしたくないっていうのは、今日も感じましたよ」
◆いつも思うんですけど、1曲歌うだけでその空間を自分のものにしちゃうじゃないですか。その秘訣は何かあるんすか?
「いやぁ……そうなんだ? わたしはほらさぁ、ステージの上に立ってるミュージシャンの人も一緒に楽しんでくれてるのが伝わるからかな。みなさんよりこんなに高い舞台の上から失礼しますっていう感じ。だって普通に考えたって知らない人の前でっていうのはねぇ。こんないい緊張感を与えてもらえるなんて、その緊張をわたしは与えられた時間の中で何に変えられるかっていう…………勇気を出すってことかな。やっぱり勇気は大事だと思ってる。続けるっていう勇気もあるしね。続けばいいよね、このイベントも!!」

kreva2.jpg

★KREVA
「Charaさんが結構リラックスした感じだったから、今日の自分の役目はキリッとしたものを出すことかなって思ったんで、大きな声ではっきり喋ろうって思いました。イエーイ!みたいな感じよりは、ちゃんとメッセージを届けようと思いました」
◆1曲をやるごとに客の温度が5℃ずつくらい上がっていってたと思うんですけど。こういうイベントでそういうことをするコツっていうのはあるんですか?
「……凄い言葉足りてないかもしれないですけど、バンドの人とかととにかく仲良くなるっていうか。カッコつけずに自分はこういう感じっすって飛び込んで、それを理解してもらってそこに乗っかってきてもらって、で、俺もみなさんに乗っかっていくっていうことができれば上手くいくんじゃないっすかね」
◆この武道館でだけじゃなくて、都内のスタジオでもセッションがあったと思うんですけど。どうだったですか?
「2日間とも出るのがスピッツと俺ってなったら、リハでも俺の役目って盛り上げることかなって思って。実際のリハに入ったらもうみなさん6時間か7時間くらいはすでにやってたように見えたから、とにかく盛り上げようと思ってました」
◆このイベントの裏番長みたいなことをやられてたと思うんですけど、そういう意味での達成感みたいなものってありますか?
「裏番(笑)嬉しいな。でももっとできることがあると思うんで、もしまたお声を掛けてもらったらいろんなことをしたいなって思います。いろんな役目があると思うんで」
◆KREVAってほんと、いろいろやってきたし、面白がってきたじゃない。あとは「自分フェス」くらいしかやってないことないんじゃない?
「ふふふふふ。パフュームと……ってメンバー発表しちゃったりしてね(笑)。まぁでも、そういうのはもう少し先だと思います。もっと勉強したいっす」
◆2日目に聴く、このイベントのための新曲“恩返し”は、サビだけじゃなくてすべてがビシッと決まっていたもので、クドいようですけど、たくさん聴ける場所を作ってください。
「はい、ありがとうございます! 大切にします」

DOAS2B.jpg
DOAS2A.jpg

★Do As Infinity
伴都美子「豪華で贅沢なイベントに出させていただいて感謝感謝ですね。楽しかったです」
大渡亮「いやぁすんごい緊張しました。リハーサルの時は久しぶりの武道館で最高だぜ!って余裕があったんですけど、いざ始まってみると、1万2千人に見つめられる感じっていうのにどんどん高揚してきちゃって、5曲で20曲分ぐらい疲れました(笑)」
◆亀田さんとは深くて長い仲だと聞いてるんですが、やはり特別な関係を築いてる人と一緒にやるイベントっていう気持ちはありましたか?
伴「もう亀田さんがいなかったらって考えると、わたしたちは何も生まれなかったというか。本当に亀田さん様様です(笑)」
大渡「MCでも言ったんですけど、10年世話になっていてライヴが初っていうね。笑えちゃいますよね。もっと前に亀田さんとご一緒したかったなって思いましたけど、でも今日こういう形でご一緒させてもらって誇りに感じました」
◆亀田さんが10年くらい下積みしてた時に浮かばれなかったことを、Do Asさんと一緒に試して成功していくことができて、本当に感謝してるんだっていうことを話されてたんですが。亀田さんがいて今の自分達がいるんだっていう思いは大きいですか?
伴「自分達も実験、冒険の連続で。チャレンジしてっていう。これからもそういうスタイルもありつつ、よりよいものを共に作っていきたいですね」
大渡「ちょうどJポップの過渡期に僕らはJポップシーンに出て行くことができて。亀田さんも今までにあったJポップシーンを壊してやろうっていうしたたかな思いをお持ちだったと思うんですよね。それが僕達のデビューした時と上手くリンクできたというか。ちょうど林檎さんが売れてきてご多忙の時だったと思うんですけど、面白みを感じてくださって本当にラッキーだった。Jポップシーンの過渡期だったからこそ、ご一緒できたのかなって、本当にその奇跡的な出会いに感謝ですね。亀田さんからこのお話をいただいた時に正直光栄で。この人選に自分達が入ってライヴさせてもらえたっていうのが本当に光栄ですね。そのひと言につきます」

ayaka2.jpg

★絢香
◆もの凄い大活躍でしたが。ハウスバンドかっていうぐらいの大車輪の活躍で。
「いやいや(笑)。今日はいろんなところで登場させてもらいました。本当にジャンル問わずいろんな方が集まってるイベントで。それこそ亀田さんじゃないと集まらないような方が集まってる中に、たぶん、私が一番後輩だと思うんですけど、呼んでもらえて本当に嬉しかった。お客さんが凄くあったかかったので、実は緊張してたんですけど、リラックスして楽しめました」
◆昨日、秦(基博)くんも「自分が一番後輩だし凄く緊張するけど、たくさんもらうものをもらった気がする」って言ってたんですけど。
「うん、そんな気持ちでした。コラボにも助っ人として呼んでいただけて。スガさんと歌うのも始めてだったんですけど、男と女っていうだけでなく、声の質感が違う方と一緒にやるのって凄く勉強になるし、ハモる時も普段より声をよく聴こうとする自分がいて。勉強になったし、なおかつ横でスガさんのパワーを感じて楽しかったですね」
◆スガさんは、自分は歌わずにずっと絢香の歌声を聴いていたかったって。
「あははは。とんでもないです! ハモってもらったり、ハモったりっていうのを感じながら歌ってました。元々、大好きな曲だったんですよ。中学生の時にお別れ会みたいなところでみんなで歌った曲だったんです。だからハモりもその時から練習してたりして、あの時まさか詞を書いた本人と歌うとは思ってなかったなぁとか思いました(笑)」
◆リハーサルの時から楽屋に戻らずに、他の人の演奏をリズムを取りながらずっと見ていたのが凄く印象的だったんですが。
「あんな前でリハを見れるなんて凄く贅沢な、そうそうないことなので(笑)。勝手にお客さんのように楽しんでました(笑)」
◆本当に音楽が好きですよね。カースケさんのバースデーソングも歌ってて(笑)。
「さっき言われて、うわぁって思ったんですけど(笑)。あぁいうのも素敵ですよね」
◆ここだけで得られる喜びはありました?
「改めていろんなものを発信していきたいな、作りたいなっていう気持ちになりました。素敵な人ばっかりが集まってることに、凄く感動しましたね。音楽はもちろんなんですけど、人間の中身も素敵な方ばかりで。またいつか出れたらいいなって思います(笑)」

suva2.jpg

★スガシカオ
「ほら、こういうイベントは短い間に急に沸騰しなきゃいけないでしょ(笑)。だからいきなり走って歌ってすげぇ心拍数上がりましたね」
◆MCで平井堅を下げて自分を持ち上げるっていう、絶妙な大人の見せ方がありましたが。
「ははははははは! そうですねぇ。楽屋に帰ってきたら早速、平井堅からメールがきててですね。『お前、ネタにしたな?』って(笑)。この世の中、もう何もできませんね! 終わった直後ですからねぇ、早過ぎますよ(笑)。でもとにかく、凄く楽しかったですね」
◆亀田さんと一緒に作り上げてきたハードな音像を、ライヴで実現したいなっていう気持ちが伝わってきたんですけど。どんな気持ちで望みました?
「僕は自分のバンドとかやる時もあんまり、ロックな感じではなくなっちゃうんで、ひさびさに亀田さんのベースとか、カースケさんのドラムで歌うとロックだなぁ〜みたいな。自分もそれに乗っかって魂揺さぶられた感じでしたね」
◆リハーサルから上っちゃいけないところに上ってスタッフに怒られながらも、あくなき挑戦をされてましたけど……。
「(笑)いや、あのスピーカーは黒いほうならいいって言われたんですよ。灰色はダメだったんですけど(笑)。そうですよ、はい、すぐに昇りたくなっちゃうんですよ!」
◆絢香さんとのセッションはどうでした?
「本当はずっと伴奏で参加したかったんですけどね(笑)。上手いとかっていうのも失礼ですよね。最近、だんだん説得力が出てきたから凄い歌い手さんだなと思いましたね」
◆亀田さんにひとことください。
「今日は結構ロックな無茶ぶりをしたんですけど、あの感じに乗ってきてくれるのが、亀田さんの空気感なんですよね。イベントっていうと、半分お仕事っていう感じでくる人も結構いるんだけど、このイベントはお仕事感が全然ないなっていう感じがしましたね。最近、いろんなところで本当に音楽の好きな人が集まるイベントっていうのがボコボコ生まれてきてると思うんですけど、これもそのひとつだったんですよ。それが嬉しいし楽しかったんですけど、やっぱりこれは亀田さんの人間力なんだろうなと思いましたね」
◆本人、かなり苦労して疲れ果ててるみたいですけどね(笑)。
「やっぱりそうなんだ(笑)。そうだよね、誰かが疲れ果てないと成功しないよね、こういうイベントは。どうもありがとうございました!!」

IMG_3347.jpg

★亀田誠治
◆おめでとうございます!
「いやぁ終わっちゃったなぁ(笑)」
◆最高のフィナーレだったなぁ。
「本当に最高のフィナーレだと思いますけど、これがやっぱり人生だね。っていうか音楽だっていう感じがする。いろいろあって、でも最後によかったねっていう瞬間がくる。もしかして自分が音楽を作ってるっていうのは、単純に音楽が好きだっていう本能的な部分と、観念的な部分ではこういうよい循環を世の中に作れるんじゃないかっていうのをどっかで信じてるんじゃないかと思った。今日、お客さんの顔を見てると楽しくて、照明がサーって射すのも、スピーカーから音が出る瞬間も楽しくて、僕は音楽が好きなんだなぁっていうのを自分で思いましたね」
◆泣かなかった?
「泣かなかった! いや、でも昨日も今日もスピッツがド頭に出て、お客さんがウワァってなった時には涙が出ましたね」
◆やっぱり素晴らしいアーティストが出てよかったって言えるイベント。素晴らしいアーティストが今日だけの思い出ができましたって言えるイベントが作れたっていうことは、音楽プロデューサーとして最高の仕事をしたんじゃないかなと思います。
「ありがとうございます。いろいろ悩ましいこととか難しいこととかいっぱい起きたんですけど、本当に結果オーライになったっていうか。やっぱり困難なことが起きてることに自分で考えて答えを出して、自分で考えて答えを出せない時は誰かが手を差し伸べてくれて、答えを出してくれて。みんなと一緒に進んでいくっていうのを、今回改めて痛感した感じかなぁ」
◆本当に亀田誠治らしいイベントだったなぁって思うんですよ。一番最初に自分が出ないでスピッツ、一番信頼しているバンドにその場を任すっていうのもそうだし。「亀の恩返し」っていう、一見ソフトなイメージがあるんだけど、その奥には人生の苦楽が全部入ってるタイトルにしたっていうのも凄く亀田誠司のプロダクションらしいなって思いました。
「鹿野さん、その通り!(笑)。でもこの5月2日と3日のメニューの違いっていうのも、組み立ててる時は思い通りにならなくて、そのパズルを組まざるを得ないっていう自体になったりもしたんですけど。結果研ぎ澄まされていったっていうか。それって僕の判断が素晴らしいってことだけじゃなくて、関わってくるアーティストのほうから発信してくるメッセージの中に正解があったんだなって思いました。やっぱり俺は、自分だけが発信してるんじゃなくて、インタラクティヴな関係によって自分のものづくりっていうのは支えられてるんだなって思いましたね。林檎嬢の白衣とかも、始めは『無茶言うなよ!イベントの中でやるのは大変だよ!』って思ったんですけど、いざやってみるとすべてに筋が通るっていうか。やっぱりアーティストの言うことは聞いてみるもんだなっていうね」
◆亀田さんは人の話をよく聞くプロデューサーだって、いろいろなミュージシャンから聞いてますよ。
「本当ですか!? やっぱり僕は聞いて作りたいですね。結局自分が達成するだけじゃまったく満足できないんですね。自分も絶対満足しなきゃいけないんですけど、相手が満足していないと前に進めない。その双方のインタラクティヴな理解がないと僕はその向こうにいるお客さんのもとにあったかさとか、音楽が一番伝わっていくエネルギーっていうのは届かないと思うんですよ。一番大事なこの公式を破った形で作って外に届いた試しがないんです(笑)。なのでそれは今後も絶対に守るようにすると思います」
◆スピッツも「こんなことを一緒にやったら絆は深まるよ。これからもよろしくお願いします」と言ってたんです。出てるアーティストのみなさん、そう思ってたと思うです。明日からまた一緒にレコーディングしていく日々が続きますね。
「はい! また通常業務で普通にレコーディングスタジオに入っていつも通りにレコーディングをし、(東京)事変が始まれば、事変のメンバーとして僕は僕の役割を全うするっていう。でもその積み重ねが今日みたいなのを、1年2年、5年10年単位で生んでいくので。ひとつひとつをちゃんとやっていきたいと思いますね」
◆今後このイベントについてどう思ってますか?
「今日の場を見ていて、『あっ俺、こういうこと好きかも!』って思い始めています。でもこれと同じことをやろうと思って、同じ基準でやろうとするときっと越えられなかったり、越えても違うベクトルで越えちゃったりして歪な形になってしまうと思うので、Vol.2がある場合は、それに関して一番ベストな方法を自分で考え、Vol.2を行える自分の自発的なモチベーション、自力がちゃんと備わっているかっていうことを確認しつつ、何本かの矢となってくれるチームを作って挑んでいくと思います」
◆意味のあるイベントが続いていくといいですね。
「ぜひ!って上手いなぁ、やるって言わせるのが(笑)。でも続いていくといいですね。続けますよ、きっと!」

2.jpg

5月3日(日)  最後まで華々しく、音楽が永遠を灯しました! 最後の最後、グランドフィナーレを飾るのは、スペシャルセッションです!!



IMG_3202.jpg

 スガシカオと絢香の最高のセッションが終わった後、昨日に続いて、亀田からの呼び込みで、スペシャルセッションが始まりました。宴の最後にふさわしい、最初のセッションは――。
 スピッツとハウスバンドによる「ツインバンドセッション」。
 贅沢だなあ、これ! 昨日もそうだったんだけど、ステージも別々で一緒に2つの楽器が鳴らしあうなんて、普通に考えるととても難しい筈のことなんです。でもそれが、気持ちが繋がっている2バンドなもので、ぴたっとハマってしまうんです。
 そしてその2バンドのみならず、さらに招かれたのは、CHARAとDo As Infinity!!
 披露する曲は、CHARAのアンセム“やさしい気持ち”!!
 もう、ここは無礼講っしょ!! こんなでっかいステージが、こんなにもちっちゃく見えるほど、アーティストそれぞれが所狭しと動き回り、それでもリズムとハーモニーはジャスト!という、堂々としたミラクルセッション。CHARAが妖艶なる声で「だいっすっきー!!!!」とひたすら叫びまくり、その声に参加者が両手を振り上げながら応えます。

 さらにスペシャルは続きます!!
 お次は、実は前日もプレイしたスピッツの“魔法のコトバ”。
 昨日はJUJUとコラボレートしたこの曲が、今日は絢香と共に生まれ変わりました(ちなみに昨日のスペシャルセッションの1曲目は、スピッツ&ハウスバンド、そして秦 基博による“空も飛べるはず”だったんです)。
 マサムネの声と絢香の声が見詰め合う、そしてそこに亀田オーラが覆い被さる!? どうか終わらないで欲しい、この響き、この空気、この音楽に喚起された忘れられない1日――そんな熱い想いが武道館から溢れてそうになるほど、胸いっぱいのセッションでした。

「楽しかったぁー! 近い将来、またみんなに会えたらと思います。きょうはどうもありがとう!」という、総指揮:亀田誠治からのココロのメッセージをもって、記念すべき亀の恩返し、そのステージからは誰もいなくなりました。
 最後の最後のエンドロールまで殆んど参加者が残り、手が痛くなるほどの拍手を惜しまない中、2日間で2万4千人による「恩返し」は終わりを迎えました。

 個人的な話ですいません、私、鹿野は、亀田さんがこのイベントを「やろう」と決めたかなり早い段階からチームに参加していました。
 そんなにここまで上手く運んだわけじゃありません。「人生、ここまで亀の歩みのようだ」と話していた亀田さんが、ここでかなり打ちのめされたことを僕は知っています。
 だけど、いや、だからこそ、「人の気持ちがわかる大型イベント」亀の恩返しはここに大団円を迎えるほどの成功をおさめたんだと思います。
 ライヴが始まる前のワクワクするようなみんなの笑顔もよかったけど、この3時間の中でいろいろな音楽体験を果たした後の「くっちゃくちゃになったみんなの笑顔」、これが最高でした。まだまだ音楽が僕らが呼吸するためにやれることはいっぱいあるんだなって、どう、みんなも思えたんじゃないですか? もし、そうだとしたら、それが「亀からの恩返し」だと、どうか思ってください。そして、好きな人、想いを寄せる人に、そのことを伝えてください。言葉にして言えないなら、そう、あなたが一番好きな歌を、大切な人のために歌ってください。

 そうすれば、亀の恩返しはまだまだアナタの中で続いていくんですよ。

 3日間、長いレポートを読んでくれて、どうもありがとう。
 この後に続く3日の参加アーティストからの素晴らしいコメントをもって、亀の恩返しドキュメント・ブログを終えます。
 ありがとう。
 きっと、またね。

1.jpg


@ やさしい気持ち(ハウスバンド、スピッツ、CHARA、Do As Infinity)
A 魔法のコトバ(ハウスバンド、スピッツ、絢香)

鹿野 淳(MUSICA)

5月3日(日) 夜空の向こう側が見えた。音楽のグルーヴの向こう側が見えた。ありがとう、スガシカオ!!



 幕間映像の最後にあたる若木信吾撮影のスチールストーリー、『調教師』。大宮エリー独特の「笑って泣ける」物語が武道館を浮遊している「ありがとう」の気持ちを、ギュッとまとめ上げます。そして、「出会うことは、最大の感謝なのかもしれない」という少年のナレーションによって映像が終わった直後、ステージには、1人の男の姿が。
 お待ちかね、スガシカオのはじまりです。

suga1.jpg

 スガと亀田のツーマンショウは、意外なほどしっとりと始まった。いい具合だ。音楽がしっとりと頬を撫でてくれる。
 しかし、最初のMCで景色がガラッと変わっていった…………。

スガ「ある男性アーティストが、昨日『僕の股間の亀も元気です』というMCをして、軽くドン引きされたらしいけど」
亀田「股間とは言ってない!」
スガ「そう(笑)、でも亀田さん、カラオケが好きらしいじゃないですか。しかも“歌舞伎町の女王”を歌うそうで。ここではなわ張りにベースヴォーカルで歌ってください。はい、1,2,3!」
亀田「……セミの声――はい!」
スガ「凄いなあ、亀田さん。亀田さんと一緒に僕がやったのは、ロックテイストが欲しかったからなんです。でもその頃、しばらくロックをやっていなかった文で『スガにロックはいらない』とか、『スガに亀田はいらない』って書き込みが溢れまして」
亀田「ってわざわざ俺に言ってくるんだよね、この男は(笑)」
スガ「いやいや、それでも僕が亀田さんが好きで必要なんですよ!って伝えたかったんです。だから、ここでロックをやっちゃいましょうよ!!!」
 一万二千人を前にこの会話である。もう、それ自体がロックそのものである。
 “Hot Step Dive”というタイトルである、スガも亀田もモニターに足をかけ、ワイルドなパーティーモード全開!だ。さすがスガちゃん、リハーサルで念入りにステージでのステップの踏み方や「乗っていいとこ、悪いとこ」をスタッフに時折怒られながら試していた甲斐があったよね。次の“コノユビトマレ”という、スガ節最高なフィラデルフィアソウルも恐れをなして逃げるような(嘘)最高最強のファンクチューンを、三つのステージを駆けずり回って歌い上げている。勿論、亀ちゃんもビキビキに動き回っては、クルクルしてます!!
 拳が入りそうなほど大きく口を開けて「ラララー♪」と歌い叫ぶ、音楽ファンの姿を観て満足げなスガシカオ。あんた、最高の男だ。
「本編的な流れでは、僕が最後になるんですけど、1人で責任を被るのが嫌なので、仲間を呼びます。あーやーかー!!」
 呼ばれてピョーンと絢香が登場する。
スガ「俺、あまりデュエット慣れしてないから、緊張していて……おまけに動悸息切れが……」
絢香「大丈夫ですか? 水飲んでください」
スガ「デュエット慣れしてるよね? こんな人達と一緒にやって(コブクロをマネる)」
絢香「はははははははははははははは。割とデュエット慣れしてます」
スガ「緊張するなあ。難しいコードとか弾けないけど、いきましょうか」

 といって、スガがガットギターをつまびき始めた。
 この時点でもう、みんなこの曲がなんなのかをわかって、嗚咽に近い歓声が上がる。 “夜空ノムコウ”
 最高のメロディと最高のリリック。最高の声と最高の声。最高の上音と最高のリズム。
 最高だけが集まった、最高のセッション。
 音楽はすべてを変える。
 いや、音楽がすべてを変えた。
 このとき、この音楽との出逢いに、ありがとう。

@ 春夏秋冬
A 真夏の夜のユメ
B Hop Step Dive
C コノユビトマレ
D 夜空ノムコウ

鹿野 淳(MUSICA)

5月3日(日) “ありがとう”という新曲を、亀田と一緒に産み落とした絢香



 次のアクトが始まる前に、今度は幕間映像ではなく、亀田からのご挨拶がありました。昨日に引き続き、とても丁寧な、でもとえも短い「ありがとう」というご挨拶。今日も主役は僕じゃなくて、この人たち、そしてここにある歌なんだよ」とばかりに、すぐに次のアクトを紹介します。
「衝撃の出逢いがあって、そして一緒にレコーディングもしました。紹介します、絢香!!!」
 真ん中にあるストリングス隊の前に、絢香が立っていました。多くのお客も絢香を全身で歓迎します。

ayaka1.jpg

 絢香の歌を、ライヴを聴いていると、僕は少年時代に彼女と夜遅くにこっそりと電話で話し合った日々を思い出します。甘酸っぱくて、それでも不安ばかりが頭の中を駆け巡って、だからこそ、その愛を差し出すような「僕だけの声」で話してくれる彼女の声がすべての支えになって――失礼しました、でもそういう「絶対的な声」ってあると思うんです。絢香の声は、歌は、まさにそれだと思うんです。だからなのか、真摯な気持ちで精一杯歌う絢香を、客席のみんなは唾を飲み込みながら、瞬きすらせずに愛しき眼差しで見詰めています。これもまた、最高の「音楽による愛し合い方」なのです。

「なんかこの距離感が、もの凄く緊張します」と言いながら、絢香が亀田にどんどん近づいてきます。

絢香「最初はとても怖い人だと思ってたんですけど」
亀田「なんで怖い人だと思ったの?」
絢香「「いや、偉い人はみんな怖い人だと思って」
亀田「ははははははははは!」
――始まりました、2人の漫談。
 そして2人でスタッフが帰った後も一緒にいろいろ話しながら作った曲を披露するという。
「ありがとうって気持ちにはいろいろな意味があって、そのことについて歌おうと思って作りました」
 絢香と亀田が出会ったからこそ生まれた新曲、その名は――このイベントと最高のシンクロを起こしているタイトル、“ありがとう。”だった。

 伸びやかな絢香が「ありがとう」というサビでありったけの力を使って、声を張り上げる。こんな大きな気持ちで、大きな声で「ありがとぅー!」って言われたら、どんなに毎日が美しく塗り替えられるのだろうか? そんなまっさらな新曲が、絢香によってここに披露されました。

「いやー、緊張しました。でも歌えた喜びでいっぱいです。……次の曲で最後です――ここで『えぇぇぇー!?』って声を期待していたんですけど、全然誰も言ってくれません(笑)」と話した途端に、割れんばかりの
「えぇぇぇぇぇぇぇーーーーー!!!!????」。
天真爛漫とはこの笑顔のことを言うのだという笑みを浮かべ、絢香は最後の曲に向かった。

 “三日月”。
「がんばっているからねって 強くなるからねって」
「つながっているからねって 愛してるからねって」
 1曲が世界をがらっと変えることがある。
 絢香はこの1曲で、亀の恩返しが何なのかを、彼女なりの伝え方で伝えきった。
 ありがとう。

@ おかえり
A 夢を味方に
B ありがとう。
C 三日月

鹿野 淳(MUSICA

5月3日(日) 10年目にして、初めて一緒にステージで愛し合いました。 Do As Infinity!


 なんとも可愛らしい、絵本作家の荒井良二さんのイラストによる「グミとさちこさん」の幕間映像が、ざわめく客席をだんだん鎮めていきます。そしてみんな透明なストーリーの住人にいつしかなってます。
「伝わらないひたむきさは、ないんだね」という少年のナレーションに続いて、ディレイがかった神秘的なギターのアルペジオが鳴らされます。

 Do As Infinityです。

doas1.jpg

 白装束を纏った伴都美子とギターの大渡亮が、高く高く2階席よりももっと高い頂きを見詰めるかのように、天を仰いで歌い鳴らしています。
 亀田誠治がほぼすべての音源をプロデュースしているという、亀田が苦楽を共にしてきたDo As。亀田ならではの優しいけど、強く激しいサウンドが、2人っきりの共和国に音楽という華をもたらします。
 二人寄り添うように、ステージをゆっくりと動き回る伴と大渡。ギターソロの前に大渡がいそいそと移動して向かうのは――ですよね、やっぱり亀田の前です。なんだか「ありがとう、いやいや、これからもよろしくな」って音色になっている気がするのは、決して僕だけじゃなかったでしょう。

「亀田さんとはデビュー直後から、お世話になってるんです、ありがとうございます」と伴ちゃんが話すと、「今年で8年、9年の付き合いになるんですよね」と亀田さんが返す。するとすかさず大渡が「亀田さん!? 今年で10年ですよ!! 僕ら途中、中抜けしてたけど(一時期、活動休止していたが、めでたく再結成したことを指してます)、今年で10年です。ありがとうございました!! でも、でも! そんな亀田さんと一緒にライヴをやるのは、今日がはじめてです!!」と嬉しそうに話す。館内、大拍手!! そして亀田はと言えば「そうだったっけ? でも俺、花束贈呈しに行ってことあったよ」と、よくわからぬボケをかまし、それを笑う二人。
 きっとずっと、こうやって一緒にやって来たんだろうね。
 これからもそうなんだろうなあというアットホームな気持ちにさせられながら、次のバラードの調べにココロを奪われていきました。

 その後は、染みるラヴソングが多いこのイベントの中で、群を抜いて快活な8ビートを打ち鳴らし、抜けのいい高音を伴が響かせ、亀田と共に作り上げたDo As節をこれ以上ないテンションで鳴らしまくったハウスバンドとDo As Infinity。
 おかえりという声を受けながら、「早いけど、もう最後」と伴が名残惜しそうに話しながら、最後の“陽のあたる坂道”のストリングスによる透き通ったイントロが鳴り出しました。
 口すざむもの、目を閉じて思い出にふけるもの、たくさんのやり方でこのヒット曲を楽しんでます。名曲は、それぞれの人々が、それぞれの思い出をその曲の中にしまいこんでいます。だから、ヒット曲って、とてもタフなんだよね。亀田と伴と大渡が格闘した末に生まれた「坂道の先にある希望」を歌った曲で、10年目にしてはじめて一緒にステージに立った3人の思い出は、一旦、終了しました。

@ 空想旅団
A 遠くまで
B 遠雷
C 冒険者たち
D 陽のあたる坂道

鹿野 淳(MUSICA

5月3日(日)   恩返しのテーマソング、KREVAが担当しました。番長、ごちそうさまでした!!


 幕間映像「犬と未亡人」の後編が「切ないからこそ、嬉しい」を表し、間髪入れずにボディブロウ喰らったような腹にクる低音が流れます。
 ディス・イズ・KREVA!! 甘い歓声と共に、スタンドが跳ね上がり、みんな腰をフリフリ、ウェルカムKREVAしてます。

kreva1.jpg

 「みんな今日がスペシャルな日になるように、常にアグレッシヴ!」というMCと共に、“アグレッシ部”。もし、毎日の放課後にKREVAがいたら、この国って目に見えて全然よくなっていくんだろうな?と思うような潔い姿勢。

 そんなKREVAがリスペクトを表しながら紹介したのが、草野マサムネ。お客さんみんな、「そうこなくっちゃ!」と最高のプレゼントを最高の笑顔で受け取ってます。KREAVAお前、やっぱそこまで楽しませてくれるんだもんな、モテるのわかるよ!
「会いたいと思うその時には あなたがいない 今すぐ会いには行けないから あなたがくればいいのに」
 右手でリズムをはかりながら、目をつぶって歌うマサムネ。右手をクルクル回し、マサムネを誇りに感じるKREVAはお客さんをじっと見詰めながら優しく煽ります。ステージ中央で2人が交錯し、「今日は皆様にありがとうを言う機会です。もう1曲、みんなに届けます」と奇跡のコラボレートがさらに続きます。その名は“生まれてきてありがとう”。

 本質を歌にするのは、アーティストとしては相当の覚悟がいります。
 本当の意味で奥の人に強い影響を及ぼすからです。
 でもポップはそこから逃げては手にすることができない、最高に厄介な宝物です。
 KREVAもマサムネも、その「本質を楽しく切なく唱える」ことによって、時を越える名曲を、名アクトを生み出し続けてます。
 そんな2人がここに介し、ハウスバンドの演奏に身を任せて『お前と俺』を歌う。あー、終わらないで欲しい、ここで出逢えた喜びを忘れたくない。だから終わって欲しくない、このコラボレート。いや、亀の恩返し。
「生まれてきてありがとう」と噛み締めるように唸ったKREVAの一声で、奇跡から僕らは目が覚めました。

「スペシャルな時間っていつまでも続いて欲しいよね。帰りたくない! じゃあ、帰らなきゃいいじゃん!!みたいなね(笑)。っていうわけじゃなく、もっとスペシャルにするべく、俺と亀田さんで新曲を作りました。亀田さん、凄い! ありがとうされなきゃいけない人なのに、ありがとうしている。普段は言えないから、ここで言います。亀田さん、ありがとう」と、最高の感謝をかました後、まだリリースも何も決まっていない新曲、その名も“恩返し”が始まりました。
 一万二千人からの最高の恩返し、「手拍子」も最高潮です。ストリングスの金原さんの手拍子なんて、昨日以上に力強く、あー、そうそう、手拍子が歌ちゃってるんだ!! 音楽家は自分の生命を前に差し出せば、それが音楽んなっちゃうんだなあ。すげーなあ。

「ほら、ステージは広いんだけど、気持ちは一つですよ。ストリングスの皆さんの手拍子見ましたか? これですよ! これが亀の恩返しってやつですよ!!」という、ストリングス隊を讃える、KREVAにしかできないカジュアルにして最高に丁寧なマナーを見せつけ、「歌もラップもジャンルじゃねえ。声を放つことに限界はないんだ」というヒップホップ根性も見せつけ、KREVAは汗びっしょりのお客さんからの感謝の拍手を浴びながらステージから去って行った。

 スペシャルな時間って一瞬だけじゃないんだってことを、この2日間のKREVAが教えてくれた。
 ありがとう。

@ 成功
A アグレッシ部
B くればいいのに(WITH 草野マサムネ)
C 生まれてきてありがとう(WITH 草野マサムネ)
D 恩返し
E あかさたなはまやらわをん

鹿野 淳(MUSICA

5月3日(日)  亀に魔性、CHARAの仕掛けた魔法に首ったけ!?



 これまた前日同様、大宮エリー作、藤井保撮影のスチールによる幕間映像「未亡人と犬」が、参加者を心地よく鎮める中、ハウスバンドステージに、メンバーがゆっくりと上がっていきます。

 そして中央ステージには、CHARA!

chara1.jpg


 真っ赤な情熱の限りを尽くしたかのような衣装を纏ったCHARAが、まるで舞い降りた天使のようにステージを激しく動き、時にシャウト、時に囁き、あっという間に空間を自分のモノにしていきます。そう、いつだって彼女の歌は「バラッドだから歌い上げて」とか「ハードな歌だけシャウトしていい」みたいな音楽の定型を、あっさりと小気味よく壊していきます。この日もまさにそう。肩の力を抜いた手拍子が、館内を包み込みます。

「楽しいですね、音楽。亀田さん、ありがとう! 私もやってみたい、CHARAの恩返しとか」と絶妙なMCをし、「亀田さんはいつも私のことをチャラオって言うんです」とこれまた絶妙の関係を披露しながら、どんどん歌い続けるCHARA。彼女のポップは音楽が伝えられる最高の「ビター&スウィート」ですが、その苦みばしったスイートネスがハウスバンドの「音の錬金術」と相俟って、独特の輝きを放っています。

 チャラオ!という歓声も飛ぶ中、なんというか「眼力の強い音楽」とでもいうのでしょうか? 真正面から人の心にアピールしてくるCHARAのヴォーカルが、静かな覚醒感のようなものを響かせていきます。僕らは今、何も考えずに、ただただこの歌に乗っかって波間を漂えばいいんだ、みたいな「安堵感」を彼女の歌がもたらす中、

「あれ、あったまっているのはアタシ達だけ? みんなどう?」とボーイズ&ガールズを誘導し、おまけに「亀田さん、今日で終わっちゃうの寂しくない? もっとやっちゃう?」と煽ったCHARA。煽られた我らが亀ちゃん、思わず「ツアーやっちゃおうか!」というCHARAの誘いにその場の勢いで乗りそうになってます。
 一緒に音楽を創りあう者たちのコミュニケイションって、こんなにも可愛いんですよ!

 昨日の椎名林檎とは性質の異なる「魔性」が、どんどん突っ走ります。角度のついたステージをヒラヒラと駆け上り、「なんで抱きしめたいんだろう?」って、そんなこと言われたらもう、みんなモータウン風の2ビートに合わせて手拍子足拍子でCHARAの成すがままっす。 武道館が、「こりゃ一本取られました」とばかりに緩やかに揺れながらCHARAのダンスを歌を歓迎します。負けずに亀ちゃんもホップ・ステップ・ジャンプ!!
 音楽遊園地、完全にあったまりました!

@ Tomorrow
A Cherry Cherry
B o-ri-on
C FANTASY
D あたしなんで抱きしめたいんだろう?

鹿野 淳(MUSICA

5月3日(日)  スピッツは、亀の恩返しという正夢を響かせた


 17時35分より万感の拍手の中、めでたく開幕した「亀の恩返し」。この日も前日同様、メンバー自ら「僕らハウスバンド2ですから」と語るスピッツが登場しました。
 開幕のスクリーンで鶴田真由が「ここは武道館ですが、なんとも手作りなほっこりしたライヴができました」とアナウンスしてくれましたが、まさにそんなイベントのオープニングにふさわしいバンド、スピッツ。まずはギターのテツヤが両手を高く上げて拍手をしながら登場しました。

 昨日は青いシャツで登場した草野マサムネが今日は黄色いシャツに一新し、まずは“春の歌”を爽やかに、鮮やかに歌いました。
「ようこそ亀の恩返しへ。GWどうっすか? 思い出の一ページになるようなイベントにしていきたいので、よろしくお願いします!」と話すマサムネの言葉に乗っかって、崎山のドラムがドコドンッと鳴る。“チェリー”である。あーもう、お客さんのほころぶ顔が一面に花咲いて、いきなり最高の空間、完成です!
 スピッツのライヴはいつも照明が素晴らしくて、光を浴びているだけで最高のポップとアートを満喫できるんですが、この「亀の恩返し、照らしたいチーム」も負けちゃいません。特別なデザインのステージを立体的に、そしてロマンティックに照らす最高の光が、みんなの大好きな名曲を灯していきます。
 というわけで、そこからはスピッツ独自のロックンロール恩返し。もう、ベースの田村の危なっかしいけどスペクタクルなアクションが、武道館全体にアクティヴな一体感をもたらしています。そんなソリッドなバンドサウンドに、真っ向からしなやかに絡むのが、金原千恵子率いるストリングスチーム。ストリングスはスマートかつバラッドやクラシカルな展開に混ざるものだなんて誰が決めたんだ?とばかりに、見事に慄然としたサウンドがロックンロールを奏でます。はい、そう、ここは自由な音だけが集まる楽園です!
「たまにはセンターじゃない場所で歌ってみたいな」というマサムネの要望が叶い、今回は彼が左に、中央にギターのテツヤがいる。テツヤがどうにも嬉しそうだ。これはマサムネからテツヤへの、「いつも最高のアルペジオをありがとう」という恩返しなのか?
「でも実は僕(マサムネ)の場所が空間全体ではセンターなんだって」というオチをつけ、悔しがるテツヤを尻目に始まったのがマサムネならぬ、“正夢”。
 美しい。ただただ、儚くも至福な調べが、美しい。何故スピッツが独自のスタンスを貫きながら、この国のロックとポップの境界線を司る重要なバンドでい続けるのか?その魔法の一欠片を聴かせてもらった気がした。

 最高の「亀田誠治の代弁者たる音楽」だった。

@ 春の歌
A チェリー B メモリーズ
C 水色の街
D 正夢


鹿野 淳(MUSICA

 ほら、凄いステージでしょう! 観たことないでしょう、こんなステージ!?


 というわけで、遂に今日も始まりました。
 昨日と同様に大宮エリー作の鶴田真由さんとなんとも含蓄のある子供さんによって、スクリーンから「開幕宣言のような恩返しご挨拶」が流れてます。
 というわけで、ドキュメントブログでは、昨日までネタバレを避けるべく掲載を控えていた画期的なステージデザインの全貌をお届けします。

sta1.jpg
P1090463.JPG

 これ、本当に素晴らしいでしょう。
 説明すると、ステージは「三つの世界」が一つの線となって繋がっているものです。まず、北側にあるステージは「スピッツのためのステージ」。そして向かい側にある南側にあるステージは「ハウスバンドのためのステージ」。その二つのステージに挟まれている第3のステージは「ストリングス隊とグランドピアノのためのステージ」。この三つのステージを一つに線として繋げているという、ほんと観たことがないステージデザイン。このステージを手掛けたのは「spray」というライヴアーキテクト・チーム。今までも絢香やケミストリーなど、数々の特殊ステージを描き続けているチームによる新しい自信作なのです。
 ちなみに、館内に入ってきた参加者がまずアリーナのステージを観て指を指すというのが、早くも亀の恩返し恒例のものとなっています。

stage2.jpg

 さあ、いよいよスピッツの登場です!

鹿野 淳(MUSICA

5月3日(土)15時35分、 リハ終わりました。もうすぐ開場です。今日のコラボも、これ、凄いぞー!!



 今日もリハの段階で皆さん汗かいて盛り上がってしまいました。
 我らがスガちゃんなんて、ステージから飛び出して、昇ってはいけないとこまで昇って足元グラグラ、スタッフに注意される始末ですが、そこまで今日を楽しんでいるのかとみんなも感激しながら、絶妙のアンサンブル鳴り止まなかったのでした。

0503riha.jpg

 本日も昨日同様、プレシャスなコラボレーションが続きます。
 あんな人とこんな人が!? ありえない!!みたいな。
 音楽だけで、亀田さんとの関係だけで繋がっている人達だってぶっちゃけいるわけです。でも曲を鳴らし始めると、あっという間にみんな笑顔。そこに最高にピースフルなサークルが生まれます。
 音楽っていいですね、よく聞く言葉です。
 でもこの言葉、もしかしたら一番味わっているのは、アーティスト自身なんじゃないかなと思います。

 というわけで、15時35分にリハが終わったんですが――それと同時に、ピアノがみんな知っているフレーズを弾き始め、そしてなんと絢香が歌いだしました。
「ハッピバースデートゥユー♪」
 そうです、ハウスバンドのメンバーで今日が誕生日の方がいたんです。
 その方とは―――

kasuke2.jpg

 はい、ドラマーのカースケさんなのでした。
 これは嬉しいよねえ。カースケさんも嬉しいだろうが、仲間である亀田さんをはじめ全員が嬉しいわけです。
 というわけで、ステージには特注の「ドラムケーキ」が!?
 忘れられない思い出が、ここにひとつ生まれました。
 もしかしたら、天の亀からのプレゼントなのかな?

なんにせよ、最高のリハーサルは最高のフィナーレを迎えました。

kasuke1.jpg

 さあ、2日目にして最終日がもうすぐ、開場します。スタッフは最後まで最高のイベントにしようと、汗かきながら最終確認に明け暮れてます。

 さあ、行くぞ!

鹿野 淳(MUSICA
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。